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kyrmami

Author:kyrmami
kyrmamiこと、ながいまみです。
2009年念願のアイスランド生活をスタート!
国立大学でのアイスランド語学習3年経て、遂に就職。
ようやく永住権取得で、これからもアイスランドに貢献できるよう、日々精進してまいります。

直接のご連絡は上の"切手"からメールでお願いします。

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   アイスランドの七不思議…の中の二つ??

2018.04.13 13:22|アイスランド豆知識, trivia
本年も無事、大きなトラブルに見舞われることなく年度末を迎えています。
いや、トラブルは毎年いくらでもいくつでも永遠と出てくるのですが、慣れてきたのか何なのか、山場を越えると多少気持ちが楽になるというか。
とりあえず、もうすぐ一年が終わります。

今年は無理かと思いますが、来年には夏休み中の仕事でも探してみようかと思います。
いくら夏に休暇税?が払い戻されようとも、3ヶ月無休は厳しいです。
って毎年同じこと言ってるな。

こんにちは、牛です。


これまでもちらほらとアイスランドの不思議を小出しにしてきましたが、昨日再び血液センターだか献血ルームだかのホームページを見て、衝撃を受けました。
前々回あたりのエントリーで、献血者登録というものを行ってきたというお話をしましたが、無事に連絡が来なかったので、昨日献血の予約をしようとホームページを見ていて
どうしても血小板献血が諦めきれない私は、持ち前のしつこさで血小板献血ができる条件を探すことにしました(笑)

これはまあ、2009年移住当初に比べて
本っっっっっっっ当に改善されたな!!!!!!!!!!
と思うことなのですが、最近は大体大きな組織のホームページを見ると、多少なりとも英語で情報が得られるようになりました。
ただ、血液センター?のHPも言わずもがなですが、
アイスランド語で提供されている情報量を10とすると、英語で書かれているのは0.5くらいです。

いろいろな考え方の人が居て、自分の意見が最も正しいなどと言うつもりは全くないですが、
私自身は、外国に居を構えたいのであればその国で使用されている言葉を学んだほうが良いと思うし、できる限りはそれを使って生活したほうがコミュニティに受け入れられる可能性が高くなると思っているので、
この国におけるアイスランド語で得られる情報と英語で得られる情報量の歴然たる違いに不平も不満もありません。
くそーーーー!と心の中で叫んだこと数知れずですが、恨むのはいつも自分のアイスランド語の能力の低さと知識の少なさだけです。アイスランド人に非はないと思っています。(仕事の時などに、向こうから依頼されて親切心や渋々やっていることに、ほとんど英語でフォローが受けられない時はさすがに愚痴が出たりすることはありますが。)

相変わらず話は逸れましたが、
勿論そんな、血小板献血や血漿献血の可否や条件を書いた情報は英語で提供されているわけがなく、私のつたないアイスランド語で理解しようとしているだけなので私が勘違いしている部分がある恐れは大いにあるのですが
どうやらアイスランドで血小板・血漿献血を行うには、身長170cm以上、体重70kg以上の条件の他に
血小板はA型かO型、血漿はAB型でなければいけない
という、日本では聞いたことも無いような条件が設定されているようなのです。

なぜ!!!!!

理由は全く不明です。
もしかしたら詳しく書いているのかもしれませんが、読む気力が生まれず、多分読んでも分からないので探していません。
アイスランド人はABOで言うと、O型が一番多く、次いでA、B、ABとなるという話はずーーーと前に書きましたが
いろんな人(血液型)にあげられるという意味でも、O型の血小板は分かる気がします。Aはまあ…次いで多いし、必要になるから?と考えられなくもないですが…。
血漿のAB型!アイスランドで最も少ない血液型で、しかもいろんな条件が定められているのに!しかも国民の全員が献血に行く&行けるわけじゃないのに!なぜそんなに限定的?!
謎です。とても謎です。
血小板献血を日本でしているときは、献血センターのスタッフさんに「本当に助かります」とよくお声をかけていただきました。
時間がかかるからかもしれませんが、血小板献血は、血小板の数が多くないとできないので、誰でもできるわけではないという意味でも、価値はあったのかな?と思っていました。
私はそんなに血小板が必要ないので、むしろ貰っていただけることにありがとうございますと申し上げたい気持ちでいっぱいでしたが。
とにかく、何やら感謝していただけていた血小板献血。先々週アイスランドの献血センターの看護師さんとお話しした時にも、「貰えるなら本当にありがたいんだけどね」と言ってもらい、「いや、差し上げますよ!私ホント、大丈夫なんで!」と言いましたが、170cmもないし、70kgもないですからね…無理なんですけれども…。
でもどうやら、アイスランドでも血小板献血はありがたがってもらえるものなんだな、という印象を受けたわけです。

なのに、です。

なぜその善意の人々がくぐろうとする門を狭めるようなO型A型という謎の血液型の指定があるのでしょうか、アイスランドの血液センターさん。本当に気になります。
上に書いたように、アイスランド語で読める気がしないので、日本語か、見付からなければ今度気が向いたときにでも英語で何か理由が分かるような情報が見つけられないか、Google先生に聞いてみようと思います。

アイスランド式で行くと私は血小板献血ができる血液型なので、日本でも出来ていたのかもしれませんが…
いや、でも日本赤十字社の公式HPの日本の献血基準のページを見ても、身長はおろか、そんな血液型の指定はなかったぞ…。
個人的には『アイスランド、衝撃の七不思議』に堂々仲間入りをした謎でした。

ちなみに他の6つは何なのかいまいち覚えていません。6つあるのかどうかも怪しいです。

でも、自分が 『アイスランドの七不思議だ!』 と思っているものがいくつかあるのは事実で、もう一つは

「なぜか年々上がる家賃」
です。

アイスランドの住宅事情は結構特殊だ、という話を書いたことがあるようなないような…?
とにかくアイスランドは、日本とかなり違う賃貸住宅事情をしています。売り買いも微妙に違いますが、賃貸の方が、違いが多いように思います。

そして今回ここでお話ししたいのは、上にも書いたように、年々上がる家賃です。
年々ぐらいならまだマシで、人によったらもっと頻繁に上がっている物件もあるかもしれません。

いや、正直それ、変じゃないですか?

改装したり、改善したりするならまあ、値上げも分かります。
でも、普通は、住んでいたら築年数は増え、どんどん古くなっていくわけです。破壊したりあえて汚したりしているわけではないにしても、使っている(=住んでいる)時間が長くなればなるほど、普通物件の価値は下がっていくものなのだと思うんです。

自分の家を持っていない、一般人の借り手としては。

しかしアイスランドではなぜか、年々家賃が上がる物件が少なくありません。

例えば家を買ってローンを払うのであれば、私の知る限り、特殊な条件のローン契約でない限り、年々とまではいわずともアイスランドでも払う年数が長くなる(払い始めて5年後より10年後、10年後より20年後といった意味で)ほど、金額は多少なりとも減っていくシステムだったはずです。
以前一瞬家の購入を考えた時に見たローンは、2-30年くらいは一切変わらず、その後ちょっと減り、自分が60歳を超えるくらいの年齢になるともっと月額の支払いが減るようなシステムだったと思います。

なので、アイスランドの多くの大家さんたちの毎年の支払いが年を追うごとに増えているとはにわかには信じられないのですが、
なぜか。
家賃が上がる家は少なくありません。

これも私にとっては理由が分からないので、かなり上位の「謎」に位置付けられています。

ちなみにアイスランドは借り手よりも貸し手の方が相当に強い立場に居るので、ここ数年の賃貸事情を考えると更に、
借り手の我々に交渉の余地はありません。

私とぐんさまが二人で借りている現在のお家の大家さんは本当に良い人なので、元々の家賃も当時の市場からは安いほうに設定してくれており、今回も家賃が上がったものの、上がり幅は他に比べてずいぶんマシだと思います。

非常勤講師の私はいわずもがなですが、地方公務員のぐんさまも高給取りとは言えない月収なので、我が大家さんのお心遣いには大変感謝しておりますが
我々の大家さんでないような、シビアな大家さんからお家を借りている場合、世の人はどうやって生活しているんだろう?
と、それも個人的には大変不思議です。

アイスランドの人は割と貯蓄が得意なタイプではないようで、そもそも貯蓄しようと思っている人も人口のどれくらいいるんだとさえ思いますが (それもあって休暇税のシステムがあるのだろうと私は思っています)
今労働組合が設定している最低賃金と、近年見る賃貸住宅の家賃、そして物価を考えると、みんな本当に、どれくらい切り詰めて生活しているんだろうか?と不安になります。
どう考えてもバランスがあっていません…・

少々暗い流れになってしまいましたが、国によっていろいろと違いがあって、
まあ面白いと思えるものもあれば、生活って大変だなあと思うのはどこの国でも同じかもしれない、ということになるのでしょうか。

貯蓄・貯金に関しては、アイスランドでも若年層が
「年金は少ないし、当てにできない」
と愚痴るにもかかわらず、だから将来を見据えて今から貯金を始めようという人がほとんど見られないのも、日本人からすると不思議ではあります。
ただこれは、個人的にはアイスランド人の
「とは言え、最終的には何とかなるだろう」
の考え方と、計画を立てること・将来を見据えるのが苦手なことの二つが影響して、貯蓄には繋がらないのだろうという仮説を自分の中で立てられているので、不思議というよりは「アイスランドの変わったところ」と言った方が近い気がします。
(アイスランドの皆さん、ちょっと酷いこと言ってごめんね。でも、事実だと思うんです。)


来週から5月末までは毎週、出張と旅行の予定が入っており、西に北に多分南か東に、そして日本に、いろいろと忙しいシーズンに入ります。
今度からはちゃんと、場所の名前が分かるような写真も撮るぞー!

あ、そういえば4月19日は今年の夏の最初の日 (sumardagurinn fyrsti) です。
今年はどうか、雪が降らないことを祈ります…(苦笑)


皆様、良いご週末を!
Góða helgi!




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テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報

   「自分で頑張れ」の祝日

2018.03.30 02:33|アイスランド豆知識, trivia
Páskaの本番(日曜)は雪の予報が出ています。

さすがだぜ、アイスランド。
イースターを春だと思うなよ?

こんばんは、牛です。

意味不明のワイルドさを出してみましたが、
アイスランドは本当に「春っぽさ」や「夏っぽさ」を感じさせる日に雪になることが多いです。
それらの日を「春/夏っぽい」と思っているのは私だけなのかもしれないですが、
すなわちパゥスカや夏の最初の日、悪天候まで含めると6月17日もなのですが、本当にそういう貴重な春夏の祝日に限って、この国は悪天候に見舞われます。
オーディン神が
「おいおぬしら人間どもよ、ここがアイスランドということを忘れるなよ」
と目に見えぬメッセージでも送っているのではと勘繰る私です。


さて。
アイスランドに旅行に来たり、住み始めて数年は
「祝祭日は店は休むもの」
という感覚で生活していたので、それを聞いても最初は
「まあ、休みだからね。」
くらいに考えていたのですが、しばらくしてアイスランド人はお金に目が無いということを知った後、ふと
「なぜこんな稼ぎ時に休むのだろう?」と思い始め
「これを悪しきと考えている経営者に居るのでは?」と思う、アイスランドの不思議な習慣?を少しお話ししたいと思います。

我が家(私とぐんさま)は、いつもクリスマスイブにはストレスMAXでラストスパートをかけているか、焦りながらお母さんの家に向かっているかなので、外食や飲みに行くという選択肢が頭に浮かぶことさえないのですが
アイスランドには国教のキリスト教に関係のある休日、PáskaとJól、すなわちイースターとクリスマスに娯楽施設(クラブなど)とバー&飲み屋さんは営業してはいけない、という法律があります。

我々(特に私が)が外に飲みに行くことは年に数回くらいしか無いのですが
なぜか毎年ぐんさまはPáskaの前になると、
「パゥスカの〇日と×日はクラブも飲み屋も閉まるから」
と教えてくれます。

2008年だか9年だか、最初に教えてもらった時には
「まあ祝祭日にアイスランドのお店が閉まるのは普通のこと」
と考えていたのですが、どうも話を聞いてみると、営業したくてもできないと言うではありませんか。
どういうことなのか話を聞くと、
「法律で禁止されている」
とのこと。
クラブや飲み屋で働いたことは無いはずで、そういう店を経営したこともないはずのぐんさまがなぜそれを知っているのかも私には疑問ではあるのですが、
どうやらアイスランドでは、先に挙げた二大休日にクラブ及びバーは営業してはいけない、と法律で決められているんだそうです。

これが私にとっては甚だ疑問であります。
理由はいくつかあるのですが

① アイスランド人は平日でも飲むが、休日にはもっとお酒を飲むはずなのに、どうしてこんな「国民総出」で休みの日に、飲み屋の営業を禁止するのか。
② ①の理由から、お店に人があふれることはほぼ間違いないと思われ、お金に目がないアイスランド人にとってはかき入れ時のはずなのに、どうして営業禁止と言われて経営者たちは黙って従うのか。
③ もしかすると「神聖な我らの国教キリスト教の大切なお祝いの日だから」という建前があるのかもしれないが、そもそも信仰心の厚い人など大変少ないのが現実のこの国で、もし建前だとしても、どうしてそれを国民は黙って受け入れているのか。

恐らく金の亡者アイスランド人経営者に聞いても
「法律だから仕方ない」
とか
「変えてくれたらありがたいけど別にまあ気にしない」
とか
「え?それはいい質問だね。」
と言って結局何の答えも得られないとは思うのですが、
法律を変える権限を持っている政治家陣に直接クラブや飲み屋の経営にかかわっている人はあまりいないような印象があり、
かつ、経営陣たちも無理やり頑張って法律を変えてもらわなくても、普段の経営で十分すぎるほどの利益を出していて、通称「赤日」と呼ばれる普段の二倍近い賃金の支払いが必要な日に営業すると、収入も増えるが支出(人件費)も嵩むので、もうわざわざ法律を変えてもらわって営業をしなくても、特段自らの懐に大きな差が生まれることはなさそうなので構わない
というのが現状なのではという気がしております。

が、どうやら同日、クラブや飲み屋だけにとどまらず、レストランの営業も制限もしくは禁止されているらしいというのを耳にした時には、
この時期をチャンスと、アイスランドに旅行に来る観光客は年々増えていると思われるのに、その日にレストランが開いていないようでは、かなり苦労をしている人たちもいるのでは、と余計なお世話ながら心配になってしまいました。

ホテルの中のレストランなんかは営業できるのかもしれないですが、ホテル自体とレストランは経営者が同じでも法的に扱われる「事業」の立場が別であることが多そうなので(経営者はもとをただせば同じでも、ホテルはホテル、レストランはレストランとして営業しているところばかりだと思うので)、それでもホテル"付属"のレストランが営業できるのかどうかは不明です。(すみません、調べていません。)

公営の酒屋は勿論、大型チェーンのスーパーも殆ど休んでしまうので、
パゥスカとヨールは、「あらかじめ食料やお酒は自分で確保しておき、休日を美味しい料理やお酒と共に楽しみたい人は、自力で頑張れ」という祝日です。

基本的にイースターもクリスマスも、アイスランド人にとっては家族が集まり一緒に楽しむ日なので、普通のアイスランド人たちにとってはレストランが営業していなかろうがクラブや飲み屋が閉まっていようがほとんど関係ないと思うのですが
観光立国としてもっともっと成功したいと思っている国なのに、そういうところはちょっと変えていかないと、観光客の人たちが気の毒では、という気がします。(クリスマスの翌日か何かに、「観光客のクリスマスディナーは街中のファストフード」といったニュースが出ていましたが、豪勢な食事が食べたくても、レストランが閉まっているのだから仕方ないだろう…と、心の中で突っ込んでしまいました。)

私が感じる雰囲気では、法律を変える気はさらさらなさそうなので、これからもよほどのことがない限りしばらくは、クリスマスとイースターは、店が閉まるということを知らない外国の人たち(主に観光客)が、わびしい食事にしかありつけないという事態が続きそうな気がします。

このブログを読んでくださっている方で、今年のクリスマスや来年のイースター時期にご旅行をお考えの方、どうぞお食事の確保はなさっておいてください。お酒がお好きな方は、お酒もぜひ。

私はイースター用に買っておいたはずの食糧を既に消費してしまいましたが、幸いぐんさまのお父様のお宅にお呼ばれすることが決まったので、食事難民になることはなさそうです。
ありがたや、ありがたや…。


ちょっと早いですが、皆様もどうか、良いご週末をお過ごしくださいませ!


では、また。



テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報

   他人の空似?とやっぱり異文化。

2018.02.09 17:27|アイスランド豆知識, trivia
最近、私が18歳までに身につけた偏見のコレクションとは相当に違うコレクション内容をお持ちの人々からの襲撃が多く、
国単位どころか同じ日本人と呼ばれて分類されている人たちの間でもこんなに違いがあるのか
と衝撃を受けています。

牛です。

ちなみに上の「18歳云々」というやつは、かの有名なアルベルト・アインシュタイン氏が残した言葉なのだそうです。
ウィキペディアさん(日本語版)によると
元の言葉は
"Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen."
(常識とは、18歳までに身につけた偏見のコレクションである。)
なのだそうです。

外国に住むようになると、「自分の常識はこの国の人にとっての常識ではない」ということをいろいろな場面で実感することがあり、個人的にはその自分の常識を他の人に押し付けるのは良くないな、と思うようになったので『ああ、この人とは"常識"の内容が違うな』と思っても大概のことは気持ちに荒波を立てることもなくやり過ごせるようになっていたのですが
短期間に複数来られると、仙人や菩薩を目指していてもそうなれる可能性は限りなく低い気の短い人間なので、心が大嵐です。(笑)

でもこちらが不快な思いをさせられるような『偏見』を持ち合わせている人とはあまりお近づきにはなりたくないです。人生にも限りがあるので、プライベートの時間は楽しく過ごしたいです。

さて、なかなかネガティブなエントリーの入りようですが、今回は私が感じたアイスランドと日本の文化の、他人の空似のような共通点と違いについてお話ししたいと思います。

ご存知のようにアイスランドも日本も島国なので、島国というものが形成した文化もあり、そして火山や温泉があるという物理的な類似点が形成したよく似た文化もあるのかもしれません。
ただ、国ではないですが火山もあるイタリアのシチリア島にいた時よりも、アイスランドと日本には比較して興味深いと思える共通点や類似点があるような気がします。
まあシチリアにはたかだか一か月ほどしかいなかったので、シチリア文化の何を知っているのだ、と言われるとごもっともですとしか申し上げようがないのも事実なのですが。

■ 家の中では靴を脱ぐ
■ プールと屋外の温水タブを含め、頻繁に入浴する

というのは、日本人がアイスランドに来てまず「この国、ちょっと日本に似ているな?」と思う共通点ではないかと思います。
私はあまり外国に行った・滞在した経験が無いのですが、アメリカ、イタリア(シチリア島)、スコットランド、ドイツに行って、アイスランドほども『家に入る前に靴を脱ぐのが一般的』であるところは無かったように記憶しています。
アイスランドも靴を脱ぐとは言っても、日本のように『靴を履いて家の中に入るのはほぼ禁止されている』というレベルではありません。ただ、人の家に行かせてもらうとき、私はまずお家の人に『玄関で靴を脱いだほうがいい?』と尋ねます。
靴を脱いでもいいか尋ねることは殆どありません。(99%、靴を脱ぐなと言われることは無いので)

アイスランドでは、賃貸物件の場合基本的に不動産屋はそこに介入しません。家の持ち主、賃貸物件の場合はその時の居住者、そして家を探している人の3者のみで話が進められます。
そして家を借りる前には大抵の場合家を見せてもらうのですが、その時にでも、個人的に約束を取り付けて訪問させてもらう場合はもちろんのこと、一定の時間家を借りたいと思っている人不特定多数に公開する場合でも、私としては可能な限りオーナーかその時家に住んでいる人に「靴は…?」と聞きます。
特にそういう場合は、脱がなくて怒られたことはありませんが、脱いで感謝されたことが何回かあります。
「面倒だろうと思って言えないんだけど、脱いでくれたら嬉しいんだよね」
といった具合に、です。

私は我が家においてはアイスランドでも日本式を強行維持しているので、どうしても靴が脱げない事情がある及び何らかの事情でその時私が文句を言えない立場にいない限り、家の中は土足進入禁止です。
まだ自分ほども靴に小うるさいアイスランド人に出会った経験はありませんが、基本的には大概みんな、家に帰ってきたら玄関付近で靴を脱ぎ、その後は裸足やスリッパでうろうろ、ということが多いように思います。

これは日本と逆だなと思うのは、おそらく『外を歩いてきた靴は汚い』という感覚からくるものだと思うのですが、基本的に全員が土足でいるようなところ
例えば学校の教室や病院の入院フロアなど、そこで長時間滞在することがある場所で、裸足(正確には、靴及びスリッパなど他の履物を履かないで靴下だけをはいている状態)になることにあまり抵抗がない人が一定数居ることです。

私はアイスランドに来る前、訳の分からないこだわりを持った潔癖症のようなものがあったくらいのややこしい人間なので、他の人が土足で歩いているところで自ら進んで靴下だけになることができません。
でも、そういった場所で『靴下裸足』の人を見かけるのが珍しくないことに気付いたとき、自分としてはずいぶんと驚いたことを覚えています。

ちなみに完全な蛇足ですが、私の以前の『潔癖症のような感覚』は、アイスランドで生きて行くにはその感覚を保持していると気が狂いそうになることが多いので、少しずつ我慢を覚えるようになり、現在では「嫌だけれど我慢はできる」程度になりました。
こういったところでも、『外国に住んで学ぶ』ところは多い気がします。

そして、ここに複数年暮らすようになるとアイスランド人と日本人の『感覚』に少し似たものがあると感じるようになりました。

それは主に言葉から気付いたものなのですが
■ 湯水のように使う
■ 親戚というまとめ方
は、アイスランド人と日本人が持っている、よく似た感覚のように思います。
そしてもう一つの『感覚』としては、日本人独特だとよく言われる
■ 本音と建前
が少なからずこの国にもあることでしょうか。

まあこの本音と建前においては、わたくし個人的にはアイスランドのみならず、人間全員が持っていると言っても過言ではないのでは、と思っていることなので、この国に限ったことではないと考えています。

まあ分かりやすく言えば
『本当はあの人を呼びたくないけれど、関係や立場上呼んでおかないとちょっと面倒くさいことになりそうだからパーティーに招待しておこう』
というようなことをアイスランド人でもやる、ということです。
私自身としては良い面も悪い面もあると思っていますが、とにもかくにも日本の文化の中で生まれ育ってきた人は
『自分の行為が他人にどう作用・影響するか』
ということを常日頃から、極端に言えば四六時中、考えて生きるのが普通ともいえるような感覚を持っている人も少なくないと思います。
近年特にサービス業などで横行しつつある過剰なものは言語道断無くなるべきだと思っていますが、
日本のする方とされる方双方が嬉しく幸せになれる『思いやり』や『おもてなし』があるのも、
そして「出る杭は打たれる」に見られるような悪しき『人と違うことは避けたほうが良い、集団主義』があるのも、
私はこの本音と建前と繋がっているような気がしています。
日本の文化の良い面悪い面どちらにも関係しているもののような気がしますが、とにもかくにも
「もうちょっと、自分の行動で相手がどう思うかとか、考えられないかなあ?!」
とアイスランド人に言いたくなることが結構ある中で、彼らに本音と建前の感覚があるのはちょっと面白いと思ってしまいます。

そんな自分の行動が他者にどう影響するかをあまり顧みないアイスランドの方々、これも以前にちらっと記事に書いたことがあるような気がするのですが、特に最近アイスランドでは
「この国は本当にエコな国なのか何なのかよく分からない」
と思います。(ごみの分別、車の保持・使用量が主な疑問点です。)
自分の行動が地球環境にどう影響するのか、考えていない人も多い…というか考え方が中途半端だったり、そもそも考えようという感覚がない人も少なからずいるのではと思います。まあこれも、どこの国にも共通することだと思いますが。

かつてのアイスランドがどれほど苦労していたのか私には計り知れませんが、設備が確立されてからというもの、アイスランドは本当にお湯と水に苦労しない国です。
少し前、『一部を除くレイキャヴィーク市内に供給されている水道水に地中に生存しているバクテリアが混入してしまっていて、乳幼児や病人の人は生水は飲まないように、あ、いや、やっぱり大丈夫です』と言ったことがあったのですが、
ここに住み始めて9年(早い…恐ろしいです…)、今回の件以外に水道やお湯のトラブルに見舞われたことがありませんでした。(建物の水道設備の老朽化など、個人単位のものは除く)
そんなこともあり、アイスランド人は水やお湯を『大事に使う』という感覚がありません。
お湯はその限りではありませんが、冷水に至ってはどれだけ使おうが支払う金額が一定であることもあり、金銭面でも影響がないのは大きな原因の一つであるように思います。
何はともあれアイスランド人は湯水を使う際に、殆ど注意を払いません。水を出し過ぎたら勿体ないだとか、節水しようだとかいう感覚がありません。
アイスランド人が「湯水のように使う」のはまさに『湯水そのもの』で、それ以外に何を湯水のように使うのか、そしておそらく「湯水のように使う」という言葉はアイスランドに存在しないのでしょうが
私はアイスランドの人が水道を使用しているのを見るとしばしばこの言葉を思い出します。
まあお湯の確保に苦労するシチリアでも、じゃあ皆お湯の使い方に気を配っていたかと言われれば
「これぐらい使ったらタンクからお湯がなくなるから、先にあれをしておこう」
くらいのことしか気にせず、無くなったらなくなったで
「お湯がなくなったから冷水で頑張る」とか、「飲み水が無いから別のものを飲んでおこう」といった対応だった気はします。
そして「湯水のように」という言葉がある日本では、そういった言葉があるけれども、地震や災害で湯水を不安なく使えないことも少なからず経験していると思われるのに、どうしてそんな言葉ができるに至ったのか、少し気になるところではあります。
(まあ自然災害は常にあるわけではないですし、土地柄やはり川や池、海も含め水源は多い、かつ火をおこすにも資源が多くあって苦労がなかったので、湯水は湯水のように使えたのかな、という気がします。)

ことばでは、こんなに違うはずのアイスランド語と日本語の中に、時々物凄くよく似た概念を持っているものがあります。
例えばGjörðu svo vel は、英語や他の言語ではいろいろな文や言葉で表現して、「この中のどれかに当てはまります」としか言いようがないものですが、日本語なら一言「どうぞ」で簡潔に翻訳できるものです。

そんな不思議な繋がりを持つ『似た言葉』で、使う人が持ち合わせている感覚にも似ている部分があるのでは、と私が思うものが
『親戚』
です。
正確には、アイスランド語ではfrændi (フラエンディ)かfrænka (フラエンカ)で男女の区別があるのですが、この男女で言葉が違うのは、語に性別があるアイスランドの言語の仕組み上しかたないものであり、言葉の概念に男女で差があったりするわけではなく、両方ともただ『親戚』という感覚で使われています。

アイスランド語にももちろんおじ、おば、いとこ、はとこという語はあり、さらには『自分のきょうだいの伴侶』を明確に言い表す言葉(義きょうだいとはまた違う言葉)さえもあります。
その中にあるこの"frændi/ka"は、厳密にそういう定義がされているわけではないのですが
私の周りのアイスランド人は比較的、『自分とその人が厳密に言うとどういう関係なのか(叔父なのか伯父なのか、叔母なのか伯母なのか)』ということはさておき、『ソトではなくウチのグループの人間なのだ』という考えのもと、使っているような気がします。

ただ、小さなブログでやっている与太話なので多分理論で固めたり全てに言及しなくてもどこからも文句は出ないと思うのですが、
『似たような感覚をもって使っている』とは言いつつも、実は全く同じ感覚ではないだろうなと思っている部分もあります。
それは日本人が、例えば法事なんかで顔を合わせる 『あの人は煩わしい存在ではあるけれど親族である人』 を言うときに使う 『親戚』 の概念であり、それはアイスランド語のfrændi/kaにはないように思います。
少なくとも私の周りでアイスランド人がfrændi/kaを使って誰かを言い表すのは、親しみを感じているという意味で心理的な距離が近い『親戚』にしかその言葉を使わないような気がしています。

日本の『親戚』という言葉が含むことがある 『距離を置きたいような存在ではあるが社会の仕組みの上では血が繋がっていたり家族の関係上親族という部類に含まれる人』 という意味は持っていないにしても
日本とアイスランドの『親戚 (frændi/ka)』という言葉には
実際の厳密な関係は何なのかということが問題なのではなくて、私とあの人は親戚という関係にあるのだ
という意味で使用される、という共通点があると私は思っています。

他にも、複数の宗教があまり争うことなく共存している環境があったり (アイスランドの場合はÁsatrúとキリスト教が主)、妖怪や神話といった古くから民間で伝承されているものがもう実際に信じられてはいなくとも今でも文化や習慣に息づいているという点 (最もたるものはクリスマスの妖怪サンタでしょうか) も、アイスランドと日本は似ていると思う部分だったりします。

クリスマスでいえば、クリスマス当日よりもイブの方が盛り上がるのも、双方の国で共通していることですね。

異文化を感じること、カルチャーショックを感じることは面白くもあり、困難を伴う場合もありますが、
意外と全然違う遠い国にも、似た部分は多いものだな、とアイスランドに居て思います。

島国根性や、あまり干渉しすぎて来ないことがある(逆に干渉しすぎてくることもこの国ではあるのですが) のも、いい面悪い面両方あるような気はしますが、私自身がこの国に住んでいて 『理解できる』 や、 『やりやすい』 と思うことに影響しているかな、と思ったりします。

アイスランドに居ても、仕事の関係上もあってときどき自分が外国に住んでいるという感覚を持っていないことがあります。
それほど似ているとは思えないのですが (恐ろしい物価や、物流の悪さなんかは特に!) 虫が合うというのか気が合うというのか (国と生物でそういう表現が正しいのかどうかわかりませんが)、アイスランドはそれくらい自分にとって居心地がいいところなのかな、と他人事のように思います。
勿論合わないこともいっぱいあるんですが!(笑)
それが外国に住んで、面白いところかもしれません。


あ!そういえば全然関係がない上に本当に蛇足で、毎年同じことばかり言っている気がしますが、食い意地が張っているわたくしのこととどうぞご容赦ください。

来週月曜の2月12日はBolludagur、チョコがけシュークリームにかじりつく日でございます!
ぜひ皆様、ご準備を。(笑)


なんと奇跡的に今日から来週月曜まで休みとなったので (無理やりにそうした、と言った方が正しい気はしますが…)
来週中にも何かエントリーを書きたいと思います。

それでは、また近いうちに!



テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報

   おめでとう、は誰に?

2017.12.10 16:49|アイスランド豆知識, trivia
日照時間はいよいよ短くなってまいりました。

鱈の肝油を飲んでいるのですが、冬眠したい気持ちに追い付けていない気がします。

こんにちは、牛です。


先日、ぐんさまのお母様の大お誕生日パーティでした。
大お誕生日とはアイスランド語でstórafmæli、ストールアフマイリ/アフマエリと言って、
十年単位で区切った誕生日のことで10歳のことはいまいちよく分かりませんが、イメージとしては30から60歳くらいまでは特に大規模なパーティを開催します。

誕生日の本人が、です。

外国ではこちらのほうが一般的なのかもという気がいたしますが、
とにかくアイスランドでは、誕生日のお祝いは本人が主体となって行うものです。

私は怠惰な人間なので何もせず多少顰蹙を買っているかも知れませんが、普通は自分の誕生日にはケーキを持って職場に行ったり、家族や友達を招待してお茶会やディナーをしたりします。

パーティで、今年からアイスランドに留学に来ている、お母様の古くからのお友達の娘さん(ラウちゃん)と話をしていて
『確かに最初の頃、不思議に思ったなあ!』
ということを質問されました。

「どうしてみんな、あなたにもおめでとうって言うの?」

そうなんです。
その大お誕生日パーティでは初めてお目にかかった人も多かったのですが、お話する流れといえば基本的に

「あ、あなたがきっと“娘”のまみね!」
「はい、そうです。初めまして。どうぞよろしくお願いします。」
「“お母さん”のこと、おめでとう。」


この最後の『おめでとう』のことについて、ラウちゃんは不思議に思ったようなのです。

日本でも家族単位で何か催事があるとき(冠婚葬祭類の)
その本人だけでなくご家族の方にもお声をかける事がありますが
アイスランドでは例えば、
義兄弟が卒業したり、伴侶が誕生日だったりするときにも
「“弟さん”、おめでとう」
とか
「“旦那さん”、おめでとう」
と声をかけてもらったり掛けたりするのが自然です。

最初は
『あらまー、わざわざ私にまでお声をかけていただいて恐縮です(笑)』
なんて思ったり、
どの近さの親族まで“家族”に含むんだろうか?
なんて気になったりしていました。

ちなみに私は
親、子、きょうだいか伴侶(現在の)
までに“家族”のお祝いを伝えます。

ラウちゃんの生まれ育った文化ではこのような“家族”へお祝いを伝える習慣はないようで
『不思議だけど素敵だね!』
と言っていました。

日本には幸い?近しい文化もあるので割と素早く慣れられた気がしますが、かつてちょっと不思議に思ったことを思い出しました。

でもこの
『おめでとう』、
突き詰めると義兄弟が卒業しようが伴侶が誕生日を迎えようが私には一切関係ないんですが、
お祝いという素敵な気持ちをご家族にも届ける気持ちが、とっても幸せを増やしているようで、素敵な習慣だなと思います。

皆におすそ分けできるものが良いものであれば、それに越したことはないですよね^^

2017年は残りわずかですが、まだまだ皆様にもハッピーがたくさん訪れますように!





テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報

   アイスランド国会議員選挙事情

2017.10.14 15:54|アイスランド豆知識, trivia
昨日、とても明るいオーロラが出ていたのに、しばらくオーロラと気付かずに写真を撮り逃してしまいました。

残念なことをしたなあ…。

こんにちは、牛です。


先日、大使館にて日本の衆議院議員総選挙投票をしてまいりました。
有名候補がいたり、話題の候補者がいる地域に投票権がある人はそうでもないのかもしれませんが、自分の地区はこぢんまりとした場所なので、
候補者の名前を書かなければいけない『小選挙区』?はなかなかハードです。
各候補者がどんな政策を打ち出しているか、この国から小ぢんまり区の情報を入手するのは至難の業です。

でも、それよりも何よりも、自分の記憶にある候補者がいまだに立候補しているというのが…驚きでした。
固定票って言うんですかねえ…
新しさに欠けるところがなんだかちょっと、残念な気がしました。


さて、少し前のエントリーでも書きましたが、日本の衆院選国内投票と殆ど時期を同じくして(日本は10月22日ですよね?)、アイスランドでも10月28日に国会議員総選挙が行われます。

これまた重複にはなりますが、アイスランドではいつも、投票日は土曜日です。

今回は少し、アイスランドの国会議員選挙に関するお話をしたいと思います。

アイスランドでは、国会議員選挙の前に、政党が立候補できるか、選挙戦に参加できるかどうかに、ある程度の国民の意思表示が必要となってきます。

国会議員総選挙に参加したい政党は、一定数の支持者がいることを、選挙管理者に提示しなければなりません。
実際選挙が始まった時に、その人がその政党に投票するかどうかはまた別として、
選挙に参加したい政党は、投票権のある国民の『支持』の意志が得られるかどうかを証明する必要があります。

要は選挙権のある国民が(それは主に被選挙権よりも投票権なのだと思います。というか国政選挙で投票権があって、被選挙権がない人なんて犯罪者くらいしか居ないんでしょうけれども…。)決まった様式に自分の名前と国民番号を書き、各政党のサポーターや候補者たちがそれを集めて、選挙管理委員会に提出する、という仕組みのようです。

この『国民からの支持表明』が決まった数に足りないと、その政党は選挙に参加できないのだそうです。

私自身は、そういったものを聞いたことがないんですが、日本にそういう制度ってあるんでしょうか?

まあとにかく、アイスランドにはそういうものがあります。

そしてその『支持表明』が本当に本人によって行われたものなのかどうか、これは全員ではないそうなのですが、ランダムに各選挙区の管理者から、確認の連絡が入ります。

例えばレイキャヴィーク市に投票権を持っている人には、レイキャヴィーク市の選挙管理委員の人から
「〇〇さんですか?政党の支持表明のサイン、しました?」
と電話がかかってきます。
もし表明した事実があれば、その旨を伝えると
「どの政党に対する支持表明をしたか」
尋ねられます。
そこで、選挙管理委員の把握している情報と一致していれば万事順調、で終わりです。

アイスランドでは国民番号と名前、いわゆる本籍などはかなりオープンなものなので、
悪いことを考える政党であれば、適当な人たちを見繕って『支持意思表明』を捏造するのは容易いことです。
不正な支持意思表明を見つけ出すための対策が、電話での本人への確認、と言うことのようです。


アイスランド全人口が日本の中規模都市一つ分程度であれど、さすがに投票所が一つと言うのは無理があるので、もちろん、各地域によって投票所が設けられています。

でも、アイスランドでは、投票権のある人にハガキなどが届いたりすることはありません。

直接自分の該当する投票所に行って、身分証明書を提示するだけです。

自分が該当する投票所は、
https://www.kosning.is/
で自分の国民番号を入力すると、教えてくれます。(上のリンクをクリックしてもサイトには行きません。)

ちなみに私が自分の国民番号を入れると、
『この国民番号の人は、該当する投票区がありません』
と表示されます。
賢い。
地方選の時にどうなるか、ぜひ試してみたいです。該当する区があればいいなあ。

他にも日本と違うところは、投票用紙と投票のシステムです。
アイスランドでは、投票用紙が巨大であることが殆どなのだそうです。
その理由は、全ての立候補者の名前が印刷されているから、です。

投票所で本人確認が取れると、該当する地域の投票用紙が手渡されます。
投票用紙には、その地域で投票することができる政党名の下に、立候補者全員の名前が印刷されています。

自分が投票したい政党の横にしるしを書き、
もし、選出されてほしくない立候補者がいれば、その名前の上に線を引き、『この人は嫌だ』という意思表示ができます。

複数の中から選ぶ、という意味では同じですが、
日本のように誰か一人を選ぶのではなく、複数の中から嫌な人がいれば除外する、というのがアイスランド式です。

ちなみにインターネットに2013年の選挙時の投票用紙の写真を見つけたのですが(本当は投票所の、投票ブース内では撮影禁止のはずなんですけれど…)
各政党、最低でも20人以上の候補者がいて、それはそれは壮観な投票用紙でした。(別に素晴らしくはないので、壮観という言葉は相応しくないのかもしれませんが。苦笑)
とにかく絵巻物かと思うレベルの長さであることは確かです。

蛇足ですがその写真から分かったのは、どうやら投票にはアイスランドでも鉛筆と消しゴムを使うらしい、ということでした。
(ぐんさまは覚えていませんでした。)


私がアイスランドの選挙で面白いなと思ったことを最後にもう一つ。
投票用紙にも印刷されているのですが、アイスランドでは、各政党、自分の党を示すローマ字(AとかBとか)を一つ選択することができます。
選ぶのは必ずしも頭文字というわけではないようで、いったい各政党がどういう基準でそれぞれその文字にしたのか、ちょっと気になるところでもあります。

そのローマ字に、選挙の時期になるとXが付きます。
やたらめったら、Xです。
kosning_althingi_2017okt.jpg

『あれ?またXついてるな…。なぜついている時とついていない時があるのか…?というか、ローマ字って一文字じゃないとダメなんじゃなかったっけ?』
とずっと気にはなっていたのですが、なぜかずっと疑問を疑問のまま、放っていました。

が、何かのタイミングで運よく思い出したかなにかで、ぐんさまに質問する機会があり、ついにXの正体を知ることとなりました。
"kjósa / kjóstu (キョーサ/キョーストゥ)"

すなわち、「投票して!」。
Xは、投票して、という意味だったのです。

9年目の事実でした(笑)
だから選挙の時期にやたらとX付きが出てくるのかと腑にも落ち、すっきりしました。

前回の選挙後の連立政権の"政党"の繋がりにも相当驚きましたが、
今回の選挙の結果はどうなることやら。

毎回同じことを言っているような気がしなくもないですが、
変化を求めるのか、固定票が相変わらず物を言うのか。
気になるところです。

来週再来週は日本アイスランド両国ともに、政治的に気になる動きがありそうです。

それでは、また!



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