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kyrmami

Author:kyrmami
kyrmamiこと、ながいまみです。
2009年念願のアイスランド生活をスタート!
国立大学でのアイスランド語学習3年経て、遂に就職。
ようやく永住権取得で、これからもアイスランドに貢献できるよう、日々精進してまいります。

直接のご連絡は上の"切手"からメールでお願いします。

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   アイスランドの『モンスター』たち part1 (4月2日改変)

2016.03.28 04:34|アイスランド豆知識, trivia
Gleðilega páska!
皆様、卵型チョコレートは召し上がりましたでしょうか。
我が家は今年、前々日からチョコレートを食べていたこともあり、一番小さなpáskaeggを購入し、食べました。

こんばんは、牛です。
相変わらず油断すると一か月は記事を更新できません…。
アイスランドも学年末・学期末に近付きバタバタしておりますが、日本もきっと大変お忙しいのではないでしょうか。

そしてこれまたおなじみの、本題とは関係のない話をします。
これは他の家庭でもそうなのか、それともぐんさま一家のみの習慣なのかは定かではないのですが、páskaの朝には小さなイベントがあります。
これは我が家だけでないこと確実で、アイスランドでは一人に付き一個のイースターエッグがあります。
大きさは様々で手のひらすっぽりサイズから顔以上に大きいものまでありますが、基本的には日本人からすると驚きの大きさのエッグを所有しています。

ぐんさま一家では、このそれぞれが所有しているタマゴを前日の夜中もしくはイースターの日朝早くにお母さんが(私とぐんさまの場合は二人しかいないのでそれぞれが相手のものを)どこかに隠し、朝起きてきた子供や伴侶が自分のタマゴを探す、という宝探しならぬPáskaegg探しをします。
大きい家はもちろん、我が家なぞは小さいですが、これが意外と難しい。

さあ、タマゴを探すぞ!という時にはまず、
“Fugl eða fiskur? (鳥?それとも魚?)”
と聞きます。
鳥は『高いところに隠した』を意味し、魚は『低いところに隠した』を意味します。
そのヒントをもとにいろいろな場所を探しますが、それでも難しい。
そういう時はもう少しヒントを!という意味で
“Heitur eða kaldur? (熱い?それとも冷たい?)”
という質問を隠した人(お母さんもしくは我が家の場合ぐんさま)に尋ねます。
熱いは『隠した場所は(今いる場所に)近い。いい線行ってる。』
冷たいは『(今いる場所から)遠い。探している場所は的外れ。』を意味します。

そんなこんなでタマゴを見付けると、何とも言えぬ達成感があります(笑)
paskaegg-2016-unopen.jpg paskaegg-2016-open.jpg paskaegg-2016-malshattur.jpg

ちなみにアイスランドに『おみくじ』のようなものは存在しませんが、このpáskaeggの中に入っているmálsháttur (マゥルスハゥットゥル)は、それに似た役割を果たしています。
málshátturはことわざや慣用句で、ちなみにわたくしは基本的にさっぱり分かりません。言い回しが難しい昔の言葉が使われているなどで、本当に私の手には負えないのです(苦笑)

ちなみに今年の私のmálshátturは「記憶するのが苦手な人は嘘をつかないのが賢明である」。
私の持つ記憶力は日本語文法とわずかなアイスランド語の知識に全て割かれており、映画鑑賞が趣味なのですがつい最近に観た映画でも、内容をすぐに忘れるひどい記憶力です。
『嘘をつかない』をモットーにしていますが、málshátturにツッコまれるほどの記憶力の悪さか、と改めて思いました(苦笑)
ちなみにぐんさまは『始めないものは終わることもない』で、開いた瞬間うめき声をあげるほど心に思い当たる節があるようです。
ぐんさまのお父様も自分のタマゴから出てきたものを見て「あぁ…」と呟いていました。アイスランドのチョコレートの神様は我々のことをお見通しのようです。


本題に入る前にもう一つ、脱線ついでの脱線話を。
こちらはまたイースターにもチョコレートにも全く関係がありませんが、僭越ながら私も少々お手伝いさせていただいた書籍が発売されました。
アイスランド・グリーンランド・北極を知るための65章(アマゾン日本の購入ページ)
areastudies140-iceland_greenland_northpole-cover.jpg

わたくしの文章力は皆様ご存知の通りですので、ご容赦いただくとして…(汗)
この本はガイドブックとは少々趣向が異なり、多くの章をそれぞれの専門家の方が、学術書に書くようなムズカシイ文章や言葉でなく、その道の専門家でもない人にも分かりやすい言葉で説明しておられる、それぞれの地域をもう少し『学問的に』知りたいと思っておられる方をターゲットに編集されているもののようです。
これらの国の内情や歴史や言葉をもう少し知りたいなあと思っておられる方にぜひ手に取っていただけると嬉しいなあ、と思います。
しつこいですが、心臓がノミのように小さく打たれると地中深くまで沈んで行って相当な期間立ち直れないような弱い人間ですので、わたくしの書いた章に関しましてはどうかノーコメントでお願いいたします…(汗)

わたくしのことはさておき、この本を読んでいただけると『夢の国!凄い国!アイスランド!!』というぼんやりしていながら何故かやたらと美化されたアイスランドのイメージではなく、もっと『実在しているアイスランド共和国』の姿が見えるようになると思います。私自身がそうなのですが、それまであまりご存じなかった国や分野に関しても『こんなところなのか、こんな文化があるのか、こんな歴史をたどってきたのか』と、色々と気付きや発見、知ることも多く、まだ読み始めたばかりですが興味深い内容の多い本です。
ぜひ手に取ってくださる・目を通してくださる皆様にも、同じように感じていただけると嬉しいなあと思います。(ほんのちょびっとお手伝いさせていただいただけの人間が偉そうに言える立場ではございませんが…。)


さて、脱線話で相変わらず長いエントリーになりましたが、ようやく本題に入りたいと思います。

アイスランド自体は他の国に比べて歴史の浅い・まだまだ若い国ですが、文学やそれまでに至らずとも『昔話』など、文学に関することが昔から盛んな国であるように思います。
そういった昔から語り継がれてきたお話の中には皆さまにはきっとお馴染みの“グリーラ”のような妖怪や、“デャクニン”のようなオバケの他に、モンスター/怪物が出てくるお話もあります。
アイスランドのオバケの話はいくつか知っているのですが、怪物については今まであまり知りませんでした。

が、Landsbankinnが今年(2016年)用に作成し配布した卓上カレンダーがなかなかの当たりで(去年は個人的にArionbankiの卓上カレンダーがお気に入りでした。)、アイスランドの民話などに出てくる(空想の)生き物について解説しています。
目を通した感じ、面白いなあと思ったので、アイスランド語の勉強も兼ねて日本語に訳してみることにしました。

大体の意味は分かるのですが、出来る限り全てを正確に訳そうと思うと、これがなかなか難しい。
ぐんさまの多大なる協力を得て8匹目まで訳してみましたが、残り4匹分をいつ訳せるのか分からないので、6匹ずつ、2回に分けて紹介することにしました。

已むなく意訳している言葉もありますが、基本的にはアイスランド語でのニュアンスなどを出来る限り生かせるように翻訳しています。

ちなみにこの記事内と後に添付するPDFファイルにあるアイスランド語の原文と、使用しているモンスターたちの絵はLandsbankinnのHPから拝借したものです。(この記事にある写真は私が撮影したものです。)その為、著作権などの権利は全てLandsbankinnと、それが認めた個人や会社にあります。
日本語訳の文は私が上記の文を参考に翻訳したものですので、無断で改変・転載・使用などなさらないようにお願いいたします。

それでは、アイスランドのモンスター紹介第一弾に参ります。


■ Hverafugl (クヴェーラフッグル)
landsbankinndagatal2016-hverafugl.jpg
クヴェーラフッグル(温泉/源泉鳥)はペンギンと多くの類似点があり、羽毛が短く厚いことも共通している。この鳥は国中の地熱活動が盛んな地域に住んでおり、近付こうとすると煮え立つほどの温泉に飛び込んで逃げてしまう。


■ Nykur (ニークル)
landsbankinndagatal2016-nykur.jpg
ニークルは灰色の(アイスランド固有種の)馬のようだが、蹄が逆向きについている。川や湖に住んでいるが、人間を誘惑するために土地を歩き、背中に乗った人を水の中に引きずり込む。


■ Eiturgedda (エイトゥルゲッダ)
landsbankinndagatal2016-eiturgedda.jpg
口頭伝承に基づくと、エイトゥルゲッダ(毒カワカマス)に遭遇してしまった怪物は(こぞって)逃げたという。この魚の力はとても強大で、脂は“魔法の痛み”に良く効くとされている。エイトゥルゲッダはアイスランドのみならず世界中でも最も有毒な生き物で、アイスランド中の暗い水の底に生息している。


■ Stökkull (ストックッキ)
landsbankinndagatal2016-stokkull.jpg
ストックッキは害悪クジラで頭蓋骨に骨のとさかがあり、逃げる船を(執拗に)追跡し、船に乗り上げ沈めるほどの力がある怪物である。ファクサフローイ湾やブレイザフョルズル・フィヨルドでしばしば目撃される。


■ Fjörulalli (フョールラッリ)
landsbankinndagatal2016-fjorulalli.jpg
フョールラッリは攻撃的/生命に危険を与えるような生物ではないが、この生物が近付くとお腹の中にいる子供に悪影響を与える恐れがある。海に居て、特にブレイザフョルズル・フィヨルドとヴェストフィルズィル地域に姿を現す。


■ Hafgúa (ハヴグーア)
landsbankinndagatal2016-hafgua.jpg
古い文献によると、ハヴグーアは海洋生物の中で最も大きく、海面に姿を現すとまるでそこに(広大な)土地が現れたようである。八本足のタコであり、アイスランドの沿岸で見かけられることはあまりない。この世に二匹だけ存在すると考えられている。


ご希望の方は次のエントリーに12匹をまとめたPDFファイルも置いておきますので、どうぞ。

特に意識したわけではなかったのですが、今回の紹介分は可愛いほうのモンスター達ばかりになりました。
次回の分は微妙な容姿のものが多くなりそうです…。

日本には妖怪やオバケがたくさん居ますが、そういえば外国の『モンスター』に相当するような生き物はあまりイメージがないように思います。
キツネとタヌキで事足りているからでしょうか。動物系の妖怪…うーん、どれくらいいるのでしょう?

PDFファイルの縮小に物凄く時間がかかってしまい、またもとんでもないエントリー作成時間となってしまいました…。
12時過ぎに書き始めて、4時半(汗)

そろそろ寝ます。

おやすみなさいませ!


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テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報