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kyrmami

Author:kyrmami
kyrmamiこと、ながいまみです。
2009年念願のアイスランド生活をスタート!
国立大学でのアイスランド語学習3年経て、遂に就職。
ようやく永住権取得で、これからもアイスランドに貢献できるよう、日々精進してまいります。

直接のご連絡は上の"切手"からメールでお願いします。

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   アイスランドのクリスマスの過ごし方

2017.12.31 14:44|休日・祝日, holidays
2017年も無事にクリスマスのプレゼント交換が終わりました。
クリスマス自体はまだまだ終わりませんが、プレゼント交換が終わると
『ああ、今年も無事に終わった!』
とものすごい達成感に包まれます。

その達成感ゆえか、もうやりきった感しかない
こんにちは、牛です。

今年のぐんさまのお母様のお家でのクリスマスパーティーは、三名が大風邪、内二名は発熱していても参加で、盛大に開催(強行)されました。
三名の混同風邪菌君たちは弱り気味の人間を発見、したたかに攻撃してきました。
くそう!


さて、毎年苛立ったり苦しんだりしていたクリスマス(主に準備)でしたが、何やら今年は悟りを開いたように爽やかな気持ちで準備に取り組めました。
多少の焦りはもちろんありましたが、
『これはついにアイスランド人化したか?』
と思える気のもちようで、来年も同じくらいの心の穏やかさで居られれば、これは晴れて同じ穴の狢(言い様…。)化したと言って間違いないなと思います。
長かった。8年、片手では数えにくい年月です。

クリスマスの苦しみは度々記事にして来ましたが、過ごし方というのをあまりちゃんと書いたことがなかったように思うので、今年はちょっと皆様にもお伝えできれば、とようやく書くことにしました。

お家によって多少の差はあると思いますが、私の一番身近なぐんさまの家族および友人知人から話を聞いた感じでも、クリスマスは多くのアイスランドのお家において、一年で最も重要なイベントのようです。
少なくともぐんさまのお母様のお家では、一年で一番盛大になにかを祝う日です。
誕生日(大お誕生日を除く)よりも大規模です。

今回は、ぐんさまのお母様のお家でのクリスマスの過ごし方をご紹介します。お母さん一家は多分、アイスランドにおいて『普通』の階級のお家です。これが普通のレベルの家庭の過ごし方なのだと思うと、個人的にはやはりこの国の裕福さに少し驚きます。

お母さんのお家は(というかお母さんは)、おそらく国の登録上はアイスランドの国教でもあるプロテスタントを信じていることになっているのだと思います。が、お母さんもパートナーも夫婦揃って昔ながらの北欧神話に関係するÁsatrúに繋がりが深い伝統文化のRímurが好きで、その他にも例えば教会のコーラス隊(聖歌隊かどうかはちょっとわからない)には所属していたりしても、教会にわざわざお祈りに行ったりしているのは見たことがないので、特に熱心に信仰しているわけではなさそうです。
そんな感じなので、あのお家では、クリスマスは家族にとっての超目玉一大イベントではあっても、信仰心からではなくアイスランドで昔からそうされているように、家族が集まって繋がりを深める時間として大事にしているのだと思われます。

そのクリスマスがどれくらい一大イベントなのかというと、普段はTシャツにジーンズのぐんさまでもイブの日はスーツを着てネクタイを締めるほどの行事です。
アイスランドでは、25日よりもイブの24日の方が重視されます。

我々は24日には正装をし、家族全員分のプレゼントを持って18時に間に合うよう、実家へお邪魔します。
バスは15時くらいに運行が終わってしまうので、車のない自分たちにとっては徒歩かタクシーか迎えに来て貰うかというちょっと不便な感じでもあります。
今年はイブの少し前から積もった雪も無くなり、やった!と喜んでいたのですが、なぜか17時半くらいからしんしんと降り始め、セットした髪も着飾った服もびちゃびちゃになりました。
徒歩移動陣にみぞれや雪や雨は大敵なのです!アイスランドの空さん!

とにもかくにも、無事に18時までに到着できれば、何だかんだとそわそわしながらラジオを聴いてその瞬間を待ちます。
18時ちょうど、ラジオから教会の鐘の音を聞いた瞬間、家族皆で抱擁とキスの嵐です。
クリスマスおめでとう!と私はいったい何をお祝いしているのか詳しくは正直分かりませんが、みんなの嬉しそうで幸せそうな雰囲気に便乗して一緒に祝います。

キスと抱擁が終わったら、私たちは基本的にテレビを見たり話をしたりボードゲームをしたりしながら、のんべんだらりとさせてもらいます。
お父さんとお母さんは夕食のご馳走の準備を済ませてくれ、いよいよお食事です。

ぐんさまのお母様のお家では、アイスランドで最もクリスマスに食べられているであろう豚肉のクリスマス料理は食されません。
なぜならお母さんも旦那さんもある時から豚肉を食べなくなったからなのです。
別にアレルギーとか、宗教的な問題とかではなく、なぜそういう状況になったのかは不明ですが、かつて豚一頭を丸々譲り受けることがあり、プロではないお父さんが必死で解体したそうなのですが、それがあまりにもキツかったらしく(精神的にか肉体的にか両方か)とにかくお父さんはもう豚肉を食べたくない、お母さんのお家でご飯を作るのはお父さんの担当なので必然的に食卓には豚肉が上らないことになり、結果クリスマスも豚肉を使った料理は作らないということになったそうです。
ちなみに子供たちはぐんさまを含め、全員豚肉は食べます。面白い家庭です。

あともうひとつぐんさまのお母様のお家のお食事で他のお家と違うであろうところは、前菜がアーモンド入りライスプディングであるところです。普通はデザートなのでしょうが、お母様のお家ではデザートは親戚のお婆ちゃま直伝の手作りアイスと決まっているので、甘いカロリーの爆弾のようなスターターから始まり、24・25日は日本の女性たちなら卒倒しかねない内容のお食事内容となります。
ところで。このライスプディングには、普段のそれとは違い沢山のアーモンドスライスが混ぜ込まれています。そのなかに一つだけ丸々一個が隠れていて、その丸々一個に当たった人は、噛み砕かずに『あった!』と皆にお知らせをします。
ぐん母家では、当たった人は、『アーモンドプレゼント』がお母さんから進呈されます。私とぐんさまは結構引きがよく、過去8年で3回当たっています。今年はお父さんが当てました。

そしてご飯の後は、いよいよお楽しみのプレゼントの時間です。
プレゼントはクリスマスツリーの下に山積みにされており、もう本当に…文字通りの山です。
プレゼントには普通タグがつけられており、誰が誰にあげるものか分かるようになっています。
家長かそれに代わる人が一つずつ選んでタグを読み、一度に一人か二人ずつ、各々のプレゼントを開けます。ぐん母家ではなぜか雰囲気を盛り上げるために電気が暗いので、基本的にはぐんさまが読み上げ係になります。

ちなみにお母様の一家の場合、普通は、家族とパートナー等併せて総勢8人が24日に食事に集まるのですが、一人最低4つずつくらいは貰うので、開けるだけで数時間かかります。
プレゼントは開封する度に全員にお披露目、くれた人に抱擁もしくは/とキスでお礼を言うのでますます時間がかかります。
時間がかかりすぎるせいで途中、休憩がとられるほどです。今年はちょっと少な目でしたが、それでも2時間近くかかりました。

当日の参加者全員がプレゼントを開け終わった後は、ボードゲームタイムとなります。大体いつも午前0時頃からです。
私とぐんさまはすぐに疲れるので、ゲームに参加する確率は毎年五分五分くらいですが、たまにお付き合いで頑張ります。
全部終わって午前1時か2時に帰宅、というのが常です。


ちなみに私の実家は日本にあるのでアイスランドにいる場合はぐんさまの実家一択ですが、アイスランド人同士のカップルで、特に結婚していない場合は、カップルでもクリスマスイブはそれぞれの実家で夕食とプレゼント交換をするのが一般的なようです。
こういう点でも、アイスランドではクリスマスは家族の行事だというのがよく分かります。
18時まではどちらかの家で一緒に過ごし、その後移動してそれぞれ家族と食事&プレゼント交換、一段落したらまたどちらかの家に合流というのが多いようです。


また、アイスランドの家族関係はかなり複雑だったりします。
兄弟3人全員お母さんが違うとか、シングルマザーが別れた元旦那の別の奥さんとの子供と今一緒に住んでいるとか、日本ではあまり一般的でないような家庭もたくさんあります。(そして勿論全員ではなくとも、多くの場合上手くいっているのがこの小さな村社会の凄い、また素敵なところです。)
が、そういう複雑な家庭の人は『家族』のクリスマスには行かなければいけない家が多いことになり、ちょっと忙しそうです。(この国で、そこに血の繋がりがあろうがなかろうが、仲の良い家族が多いのは良いことと考えられているので、行く家がたくさんあるのは、ある意味ではハッピーなことです。)
多くの場合、24日に最も親密な家族と、25日にその次に近い家族と夕食を食べたりプレゼント交換をするようです。


24・25日だけでなく、アイスランドではクリスマスは1月6日まで続きますが、26日以降は親族大集合のクリスマスお茶会や軽食会がそれぞれの家系で複数回開催されるので、この時期は本当に大忙しです。

クリスマスというのはアイスランド人にとって本当に、家族や親族の繋がり、絆を強くするために大切なイベントなのだなあというのを強く感じます。
これが毎年繰り返されるという、なかなか体力も経済力も社交性も必要なイベントなのであります。
私は社交性に欠ける人間なので、これもちょっと試練ではあります。

ちなみに私個人での今年のクリスマス用出費総額は、大まかに計算して約8万krでした。
プレゼントだけでこれなので、24・25日の食事やツリー準備する人、26日以降の軽食会をホストする人達の今月の出費は、一体幾らになるんだろうかと、ちょっと怖くなります。
家族の数にもよりますが、周りのお家だと24・25日は大体10人くらい、それ以外の親族ご招待軽食会なんかでは20名以上を招待、などというのがザラにあります。食事、飲み物、準備…大変そうです。
アイスランドの多くの人のホスト精神と経済力には、目を見張るものがあります。

年末は特に、生活保護などの話題がニュースにも出てくるのですが、それでも、この国はかなり裕福な国なんだろう、とクリスマス時期に自分の周りを見ても町に出掛けても強く感じます。

そして生活が苦しいお家の子供たちにプレゼントを贈ろうという取り組みもされていて、多くの人が積極的に参加しているのは、とても素敵なことです。
ショッピングモールのそういったプレゼントを置くコーナーにはたくさんのプレゼントが色々な人から贈られているようですし、Facebookなどで呼び掛けている別の取り組みにも、多くの人が反応しているのを見かけます。
この時期の、町に愛が溢れている感じの雰囲気はとても好きで、今年は本当にそういった雰囲気を感じられる余裕が自分にもありました。
子供は何をあげれば喜んでくれるのか、あまり分からないので今まで参加できていないのですが、来年は是非、私も誰かに小さな笑顔を届けられる活動に参加したいなとも思っています。


こんな感じで、アイスランドの長い長いクリスマスは過ぎていき、また、毎年繰り返されます。

日本の一般的なイメージとは随分違う印象があるのですが、他の国のクリスマスとはどんな風に違うのか、どんなところが似ているのか、ちょっと気になります。
これからクリスマスに色んな外国のお宅にお邪魔するというのも無理があるのでなかなかそれを体験したり実感するのは難しそうですが、世界のいろんなことを知りたいなあと、国ごとの異文化を体験するたびにますます興味がわくのでした。



それでは皆様、今年もお付き合い頂きまして、どうもありがとうございました。
もしお気が向けばどうぞ来年もよろしくお願いいたします。

穏やかで温かい年越しを、そして2018年が笑顔の溢れる沢山の幸せに包まれた毎日になりますよう、お祈りしております。

Takk fyrir gamla árið, gott og farsælt komandi nýtt ár!



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テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報

   アイスランド式、お別れの仕方

2017.12.30 23:59|日常生活, daily life
年の瀬も年の瀬、日本では既に大晦日で、皆様のお忙しさも頂点に達しているか…
出来れば皆様、もう一段落して後は新年を迎えるだけと一息ついていただけていることを願っております。

クリスマスは風邪引きの皆様と共に過ごし、めでたく複数の菌を貰ってきました。(笑)
こんばんは、牛です。

アイスランドは大晦日や新年は一応お祝いしますが、なんと言ってもクリスマスが一大イベントなので、年末年始は気持ち的にもう少し余裕があります。

さて、年末最後がこの内容というのはちょっとどうかなあと思わなくもないのですが、これも文化の違いがあるなあと思うことが多い出来事だったので、エントリーにしておこうと思います。

年末に全力で風邪を引いてしまい、ソファでごろごろしているばかりなので明日中にクリスマスの過ごし方のエントリーも書ければ、とは思っているのですが…。うーむ、どうぞご期待はなさらずお待ちいただけたらと存じます。


今月中旬、親戚のおばあちゃまが病院で息をひきとりました。
1ヶ月半ほど前、突如ステージ4の癌であることが分かり、手術や治療を行っていたのですが、こんなにすぐに会えなくなってしまうとは思っていなかったので、とても悲しい出来事でした…。(ちなみに直接の死因は癌ではありませんでした。)

彼女はどうやらアイスランドの国教でもあるプロテスタントを信仰していたようで、葬儀もそのしきたりに則って行われたようです。

日本のことは詳しくは分からないのですが、今回私が『この国(のプロテスタントを信仰していた人)の葬儀はこうやるんだ』と驚いたことを幾つか書き残しておこうと思います。

まず、これは葬儀とは直接関係ないのですが、
残念ながら私たちは間に合わず、おばあちゃまが息をひきとる瞬間に一緒に居ることはできませんでした。亡くなって15分ほどで病院に到着したのですが、病室の不足が叫ばれている現在の大学病院でも、私たちが着いたときには、おばあちゃまは2-3名ほど用の個室を一人だけにあてがわれていました。
亡くなったのは夜7時頃でしたが、真夜中前までは親族や友人がお別れを言いに来られるように、部屋を空けてくださっていたようです。

次に、日本とは違うところは、葬儀がすぐにはないことです。
信仰していた宗教にもよるのだろうとは思うのですが、この国では基本的にお葬式しかしません。時期にもよりますが、普通、そのお葬式は死後一週間以上空いてから行われます。今回はクリスマスの少し前だったので、それを避け (やってはいけないということもないのでしょうが、多忙な時期なので喪主(?)側にも、来てもらうにしても参列してもらうのも難しいということで避けていると思われます。) 、亡くなって二週間後の葬儀となりました。

こちらで使われる棺は開閉できるものではなく、一度閉じてしまうと、もうそれきりです。
これも場合によるそうで、前日などに行われることもあるそうですが、今回納棺式というか、棺を閉じてしまうお別れ式は、葬儀の1時間前に教会の中で行われました。 (これも、教会の中ではないこともあるそうです。)
棺を閉じるお別れ会は、近しい家族や親戚、もしくは友達などだけでこじんまりと行われます。
アイスランドではまだ土葬が多く、棺の中にお花を入れたりすることもありません。(葬儀で献花も行いません。)
棺が空いているまま牧師さんによって式が進行され、お別れを言いたい人はその番になったら、故人のもとに行き、布をとってキスをするなり、十字をきる(と言うのでしょうか)なり、好きなようにお別れを言います。
その後、事前に決められた家族によって蓋が閉められ、葬儀を待ちます。

アイスランドで一般的なプロテスタントの人の葬儀では、
- 牧師さんによって葬儀が進められ
- ‎牧師さんによって故人の生い立ちや人柄が語られ
- ‎音楽が葬儀においてわりと重要であり
- ‎葬儀中およびその後故人を見ることはできず
- ‎棺は複数の親族によって運ばれる
ようです。

牧師さんは、生前故人と関わりがあった人が葬儀を取り仕切る場合もあるそうですが、面識がない人のことも珍しくはないそうで、そういった立場の人が故人の生い立ちや人となりを話すというのは不思議だなあと思ったことのひとつでした。
この『故人のお話』のために家族と牧師さんは葬儀の前にお話をするそうで、そうやって家族や親族から聞いたエピソードなどを元に、牧師さんがそれぞれお話を考えてくれるそうです。
今回のおばあちゃまの場合、特に生前交流があった人ではなかったそうですが、アイスランドにおいては少し有名な牧師さんが葬儀を担当してくれました。おばあちゃまがユーモア溢れる素敵な性格だったこともありますが、お話はそんなおばあちゃまの人生や性格が分かる、素敵なお話で、お別れという悲しい場ではあるけれども、当時の彼女の姿が目に浮かぶようで笑みがこぼれるようなお話でした。
若くして事故で亡くなったりした場合はどうしても暗く辛い時間となってしまうと思いますが、それなりに年齢を重ねて、寿命とまでは言わずとも『お別れの日はやって来てしまうのだ』と思えるような状況の場合、特にこの牧師さんの『故人のお話』が、葬儀の雰囲気や思い出に大きく影響するのではと思いました。

今までほとんどキリスト教の葬儀に参列した記憶がないので、これは想像に近いのですが、多くの場合、外国のキリスト教の葬儀では宗教に関する歌がよく歌われたり演奏されたりするのではないかと思います。

アイスランドでももちろんそういう葬儀はあるのだと思いますし、もしかするとそちらの方が一般的なのかもしれませんが、私の知る限りでは、アイスランドではプロテスタントの人でも、聖歌というのか讃美歌というのか、とにかくキリスト教に関わる音楽だけが演奏されるというのはあまり無いように思います。(自分やぐんさまに関わりのある人が、色々な音楽が良い、という考えの人が多かったからかもしれません。)

有名なクラシック音楽から始まり、アイスランドで人気の歌手が自分の歌を歌ってくれたり、はたまた別の人が故人が好きだった歌を歌ったり演奏してくれたり、もちろん聖歌隊やコーラス隊の人が歌ってくれるということもあります。
歌の上手なセミプロの友達が、ギターを持って歌いに行ったりもしています。

おばあちゃまの葬儀では、4-5曲ほど演奏されていたように思います。

献花がなければ葬儀中に一度も故人を見ることがないというのも日本の仏教の葬儀に慣れている私にとっては不思議なことでした。

ちなみにアイスランドでは、葬儀の参列者には故人の写真が幾つか入った『葬儀のパンフレット』が配られます。パンフレットと言っても、A4くらいの二つ折りかA3くらいの三つ折り一枚で、基本的には故人の名前と写真、生まれた日と亡くなった日、葬儀の式次第と、葬儀を執り行う牧師さんの名前と音楽の演奏者や歌手の人の名前が書かれています。
故人の写真はこのパンフレットのみで、葬儀には日本の仏教の葬儀にあるような写真は飾られていません。

お花は棺の上に大きな花束(普通の花束とは形状が違う)が置いてあるのと、棺から少し離れた壇上に置かれた故人の名前が印刷された大きなリボンつきの花輪があるのみです。
これはもしかすると、花の数が少ない上にものすごく高いこの国だから、なのかもしれません。

出棺は霊柩車を運転してくれる方が先導してくれ、家族や親族によって行われます。
近しい家族の若い男の人たちが中心となりますが、女性が一人二人入ることもあります。

棺に続いて参列者も席を離れ、入り口に一度置かれた棺に最後にお別れを言い、葬儀は終わります。

その後、教会に併設されている教会の会場かそのすぐそばのレストランなどで、葬儀の参列者が集まり、軽食を食べて交流をします。
故人を偲ぶと共に、故人を通じて新しく誰かと出会ったり、他の人と交流が深めたりする場です。

生きているものはいつかは死んでしまうものですが、それが人であれ動物であれ、誰であれ、別れは辛く寂しく悲しいもので、それが自分が愛する人や友人、家族だったりすると特に、言葉では言い表せない切なさや苦しみも伴うものです…。
それでも、最後の瞬間まで、その愛した家族や友達には感謝の気持ちが伝えられるようなお別れができると良いな、と思った年末でした。
そして、いつがお別れになるかは本当にわからないので、大好きな人や動物たちに会えるときは、その時間を大切にしなければ、と自分の心に強く思う機会にもなりました。

良い締めの言葉が見つかりませんが…
いつもブログを読んでくださっている皆様が、毎日は無理でも、それでも一日でも多く笑顔で過ごせる日が一日でも多く、長く続くことを心よりお祈りしています。



テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報

   おめでとう、は誰に?

2017.12.10 16:49|アイスランド豆知識, trivia
日照時間はいよいよ短くなってまいりました。

鱈の肝油を飲んでいるのですが、冬眠したい気持ちに追い付けていない気がします。

こんにちは、牛です。


先日、ぐんさまのお母様の大お誕生日パーティでした。
大お誕生日とはアイスランド語でstórafmæli、ストールアフマイリ/アフマエリと言って、
十年単位で区切った誕生日のことで10歳のことはいまいちよく分かりませんが、イメージとしては30から60歳くらいまでは特に大規模なパーティを開催します。

誕生日の本人が、です。

外国ではこちらのほうが一般的なのかもという気がいたしますが、
とにかくアイスランドでは、誕生日のお祝いは本人が主体となって行うものです。

私は怠惰な人間なので何もせず多少顰蹙を買っているかも知れませんが、普通は自分の誕生日にはケーキを持って職場に行ったり、家族や友達を招待してお茶会やディナーをしたりします。

パーティで、今年からアイスランドに留学に来ている、お母様の古くからのお友達の娘さん(ラウちゃん)と話をしていて
『確かに最初の頃、不思議に思ったなあ!』
ということを質問されました。

「どうしてみんな、あなたにもおめでとうって言うの?」

そうなんです。
その大お誕生日パーティでは初めてお目にかかった人も多かったのですが、お話する流れといえば基本的に

「あ、あなたがきっと“娘”のまみね!」
「はい、そうです。初めまして。どうぞよろしくお願いします。」
「“お母さん”のこと、おめでとう。」


この最後の『おめでとう』のことについて、ラウちゃんは不思議に思ったようなのです。

日本でも家族単位で何か催事があるとき(冠婚葬祭類の)
その本人だけでなくご家族の方にもお声をかける事がありますが
アイスランドでは例えば、
義兄弟が卒業したり、伴侶が誕生日だったりするときにも
「“弟さん”、おめでとう」
とか
「“旦那さん”、おめでとう」
と声をかけてもらったり掛けたりするのが自然です。

最初は
『あらまー、わざわざ私にまでお声をかけていただいて恐縮です(笑)』
なんて思ったり、
どの近さの親族まで“家族”に含むんだろうか?
なんて気になったりしていました。

ちなみに私は
親、子、きょうだいか伴侶(現在の)
までに“家族”のお祝いを伝えます。

ラウちゃんの生まれ育った文化ではこのような“家族”へお祝いを伝える習慣はないようで
『不思議だけど素敵だね!』
と言っていました。

日本には幸い?近しい文化もあるので割と素早く慣れられた気がしますが、かつてちょっと不思議に思ったことを思い出しました。

でもこの
『おめでとう』、
突き詰めると義兄弟が卒業しようが伴侶が誕生日を迎えようが私には一切関係ないんですが、
お祝いという素敵な気持ちをご家族にも届ける気持ちが、とっても幸せを増やしているようで、素敵な習慣だなと思います。

皆におすそ分けできるものが良いものであれば、それに越したことはないですよね^^

2017年は残りわずかですが、まだまだ皆様にもハッピーがたくさん訪れますように!





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   クリスマスと2017年の振り返り

2017.12.09 00:24|日常生活, daily life
恐ろしいもので、今年も1ヶ月を切りました。

体重が増えた以外、何も成長はしていません。
こんばんは、牛です。


良いニュースと悪いニュースがある場合、まず悪い方から聞きたい人間なので、先に暗い話題からいきます。

今年のアイスランドは、2009年自分が移住して以来、異常と言っても過言ではない年でした。
何がか。

殺人事件の多さです。

殺人事件は、アイスランドにもあるにはあったようです。
ただ、計画的だったり、非常に『悪意のある事件性の高い殺人事件』というのは、2009年から今年まで、聞いた記憶がない、というほどのものでした。

ただし今年は…違いました。
まず、外国人の被告が逮捕された、若いアイスランド人女性が殺された事件。(亡くなった後もプライバシーが保護されるべきだと考える人間なので、被害者の名前は伏せておきます。逮捕された外国人の国籍も、関係のない同じ国籍の人に対して不当な差別をする人が多かれ少なかれ居ることを知ってしまったので、それも伏せます。)
次に、郊外で起きた本当に凄惨で気が狂っているとしか思えないような事件だった、被害者も加害者もアイスランド人だったもの。(被害者は男性、逮捕された加害者は男女複数だったと記憶しています。)
そして今年後半に起きた、私のような外国人移民の女性が外国人移民の男性に殺害された事件。これもかなり凄惨だったようです。
そして今朝、四件目の殺人事件の被害者が出てしまいました。
この四件目は、少し前に傷害事件として報道されていたのですが、被害者の方が今朝、息を引き取ってしまったそうです。こちらの事件は被害者が外国人(おそらく移民の男性)、加害者はアイスランド人です。

こんなに多くの『故意の殺人事件』が起きたことも驚きですが、今年は殺人事件だけでなく、傷害事件の報道も多く目にした気がします。それも、喧嘩が度を過ぎて、というような今までの飲んだくれのアイスランド人や酔っ払い同士のものではない、ある意味で『本当の』傷害事件です。

街を歩いている限り、過去にも話をしたように
クスリで危ない人を見かけて『離れておこう…』と思うことはあっても、それ以外に身の危険を感じることはありません。
ただし、最近のダウンタウンでは少し、今までのように何も考えずに無防備にやっていてはいけないな、と感じることはあります。

私個人的には、今までのダウンタウンが『異常』だっただけで、今の方がまともな気がします。
人口はたかだか34万人とはいえ、現在では年間100万人以上の観光客が訪れる国となったアイスランド。
2008年、2009年のように、Laugavegur目抜き通りを端から端まで歩いても人とすれ違うかどうか…というようなことはもう今では考えられません。
朝昼晩、深夜でも早朝でも誰かしら、しかも10人以上の人がいますし、町中『知らない人だらけ』です。
そしてこれは『外国人に成りすましたアイスランド人』もいるのではと私は踏んでいるのですが、残念というか、理解全く不能ですが、少なくとも複数人、アイスランドにやって来た『観光客』がお店で窃盗を行ったり、置き引きをしたりしている事件が発生しています。

今でもアイスランドは大きな村社会ですが、知らない人がたくさん出入りする村となりました。
個人的には『アイスランド人も意識を変える必要がある』と強く思いますが、アイスランドはもう、今までのように何も考えず、無防備で無知で居ても無事でいられる国ではなくなったように思います。

人口の3倍以上の観光客が出入りしていてもこれほど安全で居られるのはある意味すごいことですが、
私は最近、夜中に一人で町を出歩くことがあれば人通りのある明るい道しか通らない、何かあったらすぐに連絡ができるように携帯電話をポケットに入れておく、携帯電話と財布は肌身にしっかりつけておいて容易に取られることのないような場所に入れて移動する、ようになりました。
特に『女が夜中道を歩くのに気をつける』や、『知らない人について行かない』は、日本では当然のこととして子供のころから教えられるわけですが…
以前もエントリーに書いたように、アイスランドではその限りではありません。
これはまだ詳細がよく分からないのですが、先日、平日の夜6時過ぎくらいに、ダウンタウンの階段(屋内なのか屋外なのかは不明)で、15歳の少女二人が意識不明の状態で発見されたという事件がありました。意識不明であった原因は、薬物だったとか。幸い二人とも命はとりとめたようですが、報道によると「もう少し遅ければ危なかった」状態だそうです。
フェイスブックのニュースページなどでは「いったい何事なんだ、アイスランドで今何が起きているんだ」と困惑したコメントが多くみられましたが、正直私は、アイスランド人の若い女性において特に、危機意識や自分の身を守るという意識が欠如している、もしくは足りないのではないかと思います。
残念ながら悪意を持った人というのは世の中にごまんと、そしてアイスランドにも居るわけで、どれだけ身を守ろうとしていても避けようのないこともあるのが事実だと思います。
ですからなおのこと、避けられるものもあるでしょうから、自分の身を守る、気をつけるということは、これからのアイスランドで女の子たち、そして残念ながら男の子たちが被害者になってしまうことも大いにあるので男の子たちにも、小さいころから教えていかなければいけないと、子供もいなければ妊娠さえもしていないですが、いい齢の人間として、そして別の文化を持った国から来た外国人移民としては強く思うのであります。

そんなこんなで、アイスランドは今年、ひどく暴力的な一年だったと感じました。


個人的な2017年は、救急車→入院→どんでん返し→手術が面白かったですが
それ以外は特に何もなく、仕事に明け暮れた一年だったように思います。
後一学期も仕事に明け暮れなければならないようで、お給料が全然違うし来年は今年の教材に手を加えて改善していくだけで済むので私としては是非ともこれからも今受け持っている追加の科目を担当させてもらいたいのですが、『絶対にダメ!』と妙に厳しく大学から叱責を受けているようなので(非常勤講師が勤務して良い時間を大幅に超えているらしいのですよね…)、来学期だけで追加分は止めさせられると諦めています…。
大変に残念です。
非常に授業のやり方に可能性を感じるクラスだったんですが…。


さて、私の振り返りはこれくらいにして、残りは楽しいお話にいたしましょう。

2013年と15年くらいにも書いているような気がしますが、皆様ご存知の通り、もうすぐ本気でクリスマスのスタートです。
12月12日から13人のサンタさんという名の妖怪たちが一人ずつ街に降りてきます。(町、ですけど。)

今年は友人も含めクリスマスプレゼントは23個準備しなければいけません。(プラス二つ、お誕生日プレゼントも。)
家族が増えるのはおめでたいのですが、非常勤講師としてはちょっと厳しいです。
もし子供を持つようになったら、ある程度の年齢からは小さいとはいえ12日から毎日プレゼントも準備せねばいけないわけですし…
職場における自分の立場と経済状況を考えると、子供を持つというのには本気で二の足も三の脚も踏みまくります。
アイスランドにおいて子育ては日本に居るよりも心苦しくないでしょうし、経済的な援助も国から受けられると思うので、無理ではないわけでしょうが…いやあ。高齢出産という文字もちらつきつつある年齢ですが、家族を持つというのは、簡単ではないですね。
ええ。
って何の話だ。

相変わらず話が脱線しますが
とにかく、12日からまたもアイスランドではサンタ祭りが始まるわけです。
そしてサンタのことは何度か書いていますが、ちょっとまとめてみたらどうかな、なんて思ったので、またも作ってみました。
追加しようと思えばいくらでも文献があるだろうと思うので追加できるのですが、なにぶんこの性格なので…よほどのことがない限り、内容を追加することは無いだろうと思います。

Mjólkursamsalanの運営するJólamjólk.isのサイトの文章を翻訳したものに追加の情報を加えたものと、2009年版(つまりは第一版)のBrian Pilkington氏著のJólasveinarnir 13 のページ下にある一言とそれぞれの好物を翻訳+追加のコメントを書いたものをPDFファイルにまとめました。
折角年に一度やってくる妖怪たちですので、もしお暇があれば読んでやっていただけると幸いです♪

PDFがダウンロードできるURL→ ★ アイスランドの13人の妖怪サンタ

ファイルのサンプル↓
jolasveinarnir_2017sample_page.png

妖怪たちは全員怪しいですが、私のいちばんのお気に入りは…Stekkjarstaurでしょうか。
もし本当に羊のおっぱいを吸いに来るのだとしたら、それは私の『牛のおっぱいから直接しぼりたてミルクを飲ませてもらう』夢にかなり近いものがあるので、同志になれそうな気がします(笑)

変な性癖をさらしてブログのエントリーを終わって良いものかどうか、かなり不安ではありますが…
まあこういう人間なので仕方ない。こんな変な人間でも、アイスランドではのびのびと生活していけるのです!という無理やり自分の異常さを長所に見せるようなやり方で終わりたいと思います!

2017年が終わる前にもう一つか二つくらい、楽しい記事が書けるといいなと思っております。

それでは、また!



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