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kyrmami

Author:kyrmami
kyrmamiこと、ながいまみです。
2009年念願のアイスランド生活をスタート!
国立大学でのアイスランド語学習3年経て、遂に就職。
ようやく永住権取得で、これからもアイスランドに貢献できるよう、日々精進してまいります。

直接のご連絡は上の"切手"からメールでお願いします。

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   アイスランドのクリスマスの過ごし方

2017.12.31 14:44|休日・祝日, holidays
2017年も無事にクリスマスのプレゼント交換が終わりました。
クリスマス自体はまだまだ終わりませんが、プレゼント交換が終わると
『ああ、今年も無事に終わった!』
とものすごい達成感に包まれます。

その達成感ゆえか、もうやりきった感しかない
こんにちは、牛です。

今年のぐんさまのお母様のお家でのクリスマスパーティーは、三名が大風邪、内二名は発熱していても参加で、盛大に開催(強行)されました。
三名の混同風邪菌君たちは弱り気味の人間を発見、したたかに攻撃してきました。
くそう!


さて、毎年苛立ったり苦しんだりしていたクリスマス(主に準備)でしたが、何やら今年は悟りを開いたように爽やかな気持ちで準備に取り組めました。
多少の焦りはもちろんありましたが、
『これはついにアイスランド人化したか?』
と思える気のもちようで、来年も同じくらいの心の穏やかさで居られれば、これは晴れて同じ穴の狢(言い様…。)化したと言って間違いないなと思います。
長かった。8年、片手では数えにくい年月です。

クリスマスの苦しみは度々記事にして来ましたが、過ごし方というのをあまりちゃんと書いたことがなかったように思うので、今年はちょっと皆様にもお伝えできれば、とようやく書くことにしました。

お家によって多少の差はあると思いますが、私の一番身近なぐんさまの家族および友人知人から話を聞いた感じでも、クリスマスは多くのアイスランドのお家において、一年で最も重要なイベントのようです。
少なくともぐんさまのお母様のお家では、一年で一番盛大になにかを祝う日です。
誕生日(大お誕生日を除く)よりも大規模です。

今回は、ぐんさまのお母様のお家でのクリスマスの過ごし方をご紹介します。お母さん一家は多分、アイスランドにおいて『普通』の階級のお家です。これが普通のレベルの家庭の過ごし方なのだと思うと、個人的にはやはりこの国の裕福さに少し驚きます。

お母さんのお家は(というかお母さんは)、おそらく国の登録上はアイスランドの国教でもあるプロテスタントを信じていることになっているのだと思います。が、お母さんもパートナーも夫婦揃って昔ながらの北欧神話に関係するÁsatrúに繋がりが深い伝統文化のRímurが好きで、その他にも例えば教会のコーラス隊(聖歌隊かどうかはちょっとわからない)には所属していたりしても、教会にわざわざお祈りに行ったりしているのは見たことがないので、特に熱心に信仰しているわけではなさそうです。
そんな感じなので、あのお家では、クリスマスは家族にとっての超目玉一大イベントではあっても、信仰心からではなくアイスランドで昔からそうされているように、家族が集まって繋がりを深める時間として大事にしているのだと思われます。

そのクリスマスがどれくらい一大イベントなのかというと、普段はTシャツにジーンズのぐんさまでもイブの日はスーツを着てネクタイを締めるほどの行事です。
アイスランドでは、25日よりもイブの24日の方が重視されます。

我々は24日には正装をし、家族全員分のプレゼントを持って18時に間に合うよう、実家へお邪魔します。
バスは15時くらいに運行が終わってしまうので、車のない自分たちにとっては徒歩かタクシーか迎えに来て貰うかというちょっと不便な感じでもあります。
今年はイブの少し前から積もった雪も無くなり、やった!と喜んでいたのですが、なぜか17時半くらいからしんしんと降り始め、セットした髪も着飾った服もびちゃびちゃになりました。
徒歩移動陣にみぞれや雪や雨は大敵なのです!アイスランドの空さん!

とにもかくにも、無事に18時までに到着できれば、何だかんだとそわそわしながらラジオを聴いてその瞬間を待ちます。
18時ちょうど、ラジオから教会の鐘の音を聞いた瞬間、家族皆で抱擁とキスの嵐です。
クリスマスおめでとう!と私はいったい何をお祝いしているのか詳しくは正直分かりませんが、みんなの嬉しそうで幸せそうな雰囲気に便乗して一緒に祝います。

キスと抱擁が終わったら、私たちは基本的にテレビを見たり話をしたりボードゲームをしたりしながら、のんべんだらりとさせてもらいます。
お父さんとお母さんは夕食のご馳走の準備を済ませてくれ、いよいよお食事です。

ぐんさまのお母様のお家では、アイスランドで最もクリスマスに食べられているであろう豚肉のクリスマス料理は食されません。
なぜならお母さんも旦那さんもある時から豚肉を食べなくなったからなのです。
別にアレルギーとか、宗教的な問題とかではなく、なぜそういう状況になったのかは不明ですが、かつて豚一頭を丸々譲り受けることがあり、プロではないお父さんが必死で解体したそうなのですが、それがあまりにもキツかったらしく(精神的にか肉体的にか両方か)とにかくお父さんはもう豚肉を食べたくない、お母さんのお家でご飯を作るのはお父さんの担当なので必然的に食卓には豚肉が上らないことになり、結果クリスマスも豚肉を使った料理は作らないということになったそうです。
ちなみに子供たちはぐんさまを含め、全員豚肉は食べます。面白い家庭です。

あともうひとつぐんさまのお母様のお家のお食事で他のお家と違うであろうところは、前菜がアーモンド入りライスプディングであるところです。普通はデザートなのでしょうが、お母様のお家ではデザートは親戚のお婆ちゃま直伝の手作りアイスと決まっているので、甘いカロリーの爆弾のようなスターターから始まり、24・25日は日本の女性たちなら卒倒しかねない内容のお食事内容となります。
ところで。このライスプディングには、普段のそれとは違い沢山のアーモンドスライスが混ぜ込まれています。そのなかに一つだけ丸々一個が隠れていて、その丸々一個に当たった人は、噛み砕かずに『あった!』と皆にお知らせをします。
ぐん母家では、当たった人は、『アーモンドプレゼント』がお母さんから進呈されます。私とぐんさまは結構引きがよく、過去8年で3回当たっています。今年はお父さんが当てました。

そしてご飯の後は、いよいよお楽しみのプレゼントの時間です。
プレゼントはクリスマスツリーの下に山積みにされており、もう本当に…文字通りの山です。
プレゼントには普通タグがつけられており、誰が誰にあげるものか分かるようになっています。
家長かそれに代わる人が一つずつ選んでタグを読み、一度に一人か二人ずつ、各々のプレゼントを開けます。ぐん母家ではなぜか雰囲気を盛り上げるために電気が暗いので、基本的にはぐんさまが読み上げ係になります。

ちなみにお母様の一家の場合、普通は、家族とパートナー等併せて総勢8人が24日に食事に集まるのですが、一人最低4つずつくらいは貰うので、開けるだけで数時間かかります。
プレゼントは開封する度に全員にお披露目、くれた人に抱擁もしくは/とキスでお礼を言うのでますます時間がかかります。
時間がかかりすぎるせいで途中、休憩がとられるほどです。今年はちょっと少な目でしたが、それでも2時間近くかかりました。

当日の参加者全員がプレゼントを開け終わった後は、ボードゲームタイムとなります。大体いつも午前0時頃からです。
私とぐんさまはすぐに疲れるので、ゲームに参加する確率は毎年五分五分くらいですが、たまにお付き合いで頑張ります。
全部終わって午前1時か2時に帰宅、というのが常です。


ちなみに私の実家は日本にあるのでアイスランドにいる場合はぐんさまの実家一択ですが、アイスランド人同士のカップルで、特に結婚していない場合は、カップルでもクリスマスイブはそれぞれの実家で夕食とプレゼント交換をするのが一般的なようです。
こういう点でも、アイスランドではクリスマスは家族の行事だというのがよく分かります。
18時まではどちらかの家で一緒に過ごし、その後移動してそれぞれ家族と食事&プレゼント交換、一段落したらまたどちらかの家に合流というのが多いようです。


また、アイスランドの家族関係はかなり複雑だったりします。
兄弟3人全員お母さんが違うとか、シングルマザーが別れた元旦那の別の奥さんとの子供と今一緒に住んでいるとか、日本ではあまり一般的でないような家庭もたくさんあります。(そして勿論全員ではなくとも、多くの場合上手くいっているのがこの小さな村社会の凄い、また素敵なところです。)
が、そういう複雑な家庭の人は『家族』のクリスマスには行かなければいけない家が多いことになり、ちょっと忙しそうです。(この国で、そこに血の繋がりがあろうがなかろうが、仲の良い家族が多いのは良いことと考えられているので、行く家がたくさんあるのは、ある意味ではハッピーなことです。)
多くの場合、24日に最も親密な家族と、25日にその次に近い家族と夕食を食べたりプレゼント交換をするようです。


24・25日だけでなく、アイスランドではクリスマスは1月6日まで続きますが、26日以降は親族大集合のクリスマスお茶会や軽食会がそれぞれの家系で複数回開催されるので、この時期は本当に大忙しです。

クリスマスというのはアイスランド人にとって本当に、家族や親族の繋がり、絆を強くするために大切なイベントなのだなあというのを強く感じます。
これが毎年繰り返されるという、なかなか体力も経済力も社交性も必要なイベントなのであります。
私は社交性に欠ける人間なので、これもちょっと試練ではあります。

ちなみに私個人での今年のクリスマス用出費総額は、大まかに計算して約8万krでした。
プレゼントだけでこれなので、24・25日の食事やツリー準備する人、26日以降の軽食会をホストする人達の今月の出費は、一体幾らになるんだろうかと、ちょっと怖くなります。
家族の数にもよりますが、周りのお家だと24・25日は大体10人くらい、それ以外の親族ご招待軽食会なんかでは20名以上を招待、などというのがザラにあります。食事、飲み物、準備…大変そうです。
アイスランドの多くの人のホスト精神と経済力には、目を見張るものがあります。

年末は特に、生活保護などの話題がニュースにも出てくるのですが、それでも、この国はかなり裕福な国なんだろう、とクリスマス時期に自分の周りを見ても町に出掛けても強く感じます。

そして生活が苦しいお家の子供たちにプレゼントを贈ろうという取り組みもされていて、多くの人が積極的に参加しているのは、とても素敵なことです。
ショッピングモールのそういったプレゼントを置くコーナーにはたくさんのプレゼントが色々な人から贈られているようですし、Facebookなどで呼び掛けている別の取り組みにも、多くの人が反応しているのを見かけます。
この時期の、町に愛が溢れている感じの雰囲気はとても好きで、今年は本当にそういった雰囲気を感じられる余裕が自分にもありました。
子供は何をあげれば喜んでくれるのか、あまり分からないので今まで参加できていないのですが、来年は是非、私も誰かに小さな笑顔を届けられる活動に参加したいなとも思っています。


こんな感じで、アイスランドの長い長いクリスマスは過ぎていき、また、毎年繰り返されます。

日本の一般的なイメージとは随分違う印象があるのですが、他の国のクリスマスとはどんな風に違うのか、どんなところが似ているのか、ちょっと気になります。
これからクリスマスに色んな外国のお宅にお邪魔するというのも無理があるのでなかなかそれを体験したり実感するのは難しそうですが、世界のいろんなことを知りたいなあと、国ごとの異文化を体験するたびにますます興味がわくのでした。



それでは皆様、今年もお付き合い頂きまして、どうもありがとうございました。
もしお気が向けばどうぞ来年もよろしくお願いいたします。

穏やかで温かい年越しを、そして2018年が笑顔の溢れる沢山の幸せに包まれた毎日になりますよう、お祈りしております。

Takk fyrir gamla árið, gott og farsælt komandi nýtt ár!



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テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報