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kyrmami

Author:kyrmami
kyrmamiこと、ながいまみです。
2009年念願のアイスランド生活をスタート!
国立大学でのアイスランド語学習3年経て、遂に就職。
ようやく永住権取得で、これからもアイスランドに貢献できるよう、日々精進してまいります。

直接のご連絡は上の"切手"からメールでお願いします。

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   13人のサンタさん

2012.12.07 23:53|アイスランド豆知識, trivia
豆知識でいいのかなぁ。
悩みどころですが、どこに入れるのも難しいし、知らなくてもどうってことないという意味ではやはりとリビアかなと思うので、こちらのカテゴリにさせていただきます。

こんばんは、ご無沙汰しております、牛です。

11月末から怒涛の毎日で、ようやく一息つくことができました。
大学講師として、初めての学期が、1年生はまだテストが残っていますが、それでも一応無事に終わりました。

1年目は忙しいとは本当によく言ったもので、本当に忙しかったです。
でも、その分本当に楽しかった!
自分がやりたかったことには、全力で取り組める人間で、よかったなぁと思いつつ。
それもこれも、たくさんの人に支えてもらい、応援してもらって何とかやってこられたことなのですが。


それはともかく。

アイスランドは少し前のエントリーにも書いたように、すっかりクリスマスムードです。

と言うか、もう5日ほどでアイスランドのクリスマスは始まっちゃうので、クリスマスムードでない方が異常かも知れません。

さて、アイスランドには13人のサンタがいるというのは、去年のエントリーでも少々触れました。
日本でも最近は北欧の文化に興味が出てきたようで、13人のサンタがいるというのは、ご存知の方も少なくないかもしれません。

しかし、どんなサンタなのか、ご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
もう一度少し詳細を書きますと、
アイスランドの13人のサンタは、日本で言う、妖怪です。

妖怪と言うと聞こえが悪いですが、でも妖怪です。
13人のサンタはとりあえずものすごいおじいちゃんです。
何百歳かもう分からないくらいのおじいちゃんたちです。
13人には、さらに年寄りのお母さん妖怪とお父さん妖怪がいます。

お母さんの名前はGrýla
簡単に言っても言わなくても、つまりは山姥です。
このお母さんは猫を飼っています。
かなりの大きさで、黒猫です。
名前はJólaköttur。
直訳すると、クリスマスキャットと言う意味です。

このグリーラとヨーラコットゥルは、山姥と山姥の飼い猫にふさわしく,子供を攫って食べてしまいます。

アイスランドの子供は、
『悪いことをすると、クリスマスにプレゼントをもらえないわよ!』
どころでは済まず
『悪いことするとクリスマスにグリーラとヨーラコットゥルに攫われて食べられちゃうわよ!』
と言う、とても恐ろしいことを言われるわけです。

悪い子供はジャガイモを靴に入れられると言うお話をしましたが、
つまり12月12日から連続してジャガイモを入れられた子供たちは、きっと夜な夜な怯えるのでしょう。
『いつ食われるんだ』と。

ちなみに悪い子供の他に、グリーラたちに攫われる恐れの高い子供がもう一タイプいます。

それは、
クリスマス(それはおそらく、アイスランド流クリスマス、12月24日の夜のことを言っているのだと思います。)に、新しい服を誰からももらえなかった子供です。

なぜ新しい服なのか理由は定かではありません。
ちなみに新しい服の定義は、
例えば誰かのセーターを解いて、その古い毛糸で編み直したセーターであっても、それは新しい服とみなされるそうです。
でも、古いセーターをそのままもらったとすれば、それは新しい服ではないそうな。
なんだかあまり意味が分かりませんが、
アイスランドはもともと物流が多い国ではないし、古く飢饉と寒波が訪れた時代には食べるものがあまりにもなくて、
製本用になめした革をお湯でふやかして齧って空腹をしのいだとか、古い革の靴を齧っただとか言われているので、
普通に考えて、そんな毎年子供に新しい服を入手してやることなんてできなかったと思われます。

しかも昔のことなので、アイスランドも他の国よろしく、大量の子供を持つのが普通でした。
10人生んでも、一人生き残るか残らないか。
たくさん残ればラッキーだけど、それはそれで養っていく財力がないから、どこかに売り飛ばしたり、貰ってもらわないといけない。

そこで、私が勝手に立てた仮説があります。
クリスマスに新しい服がもらえるのは、基本的に子供一人。
それはかなりの確率で、年長の男の子だったでしょう。(家を継ぐために)
でも、残りの子供はもらえない。
こう言うと厳しいですが、残りの子供を養う余裕は、普通の家では無い。
だから、新しい服がもらえなければ、その子供はグリーラや猫に攫われる。
||
誰かのところにやられるか、もしくは棄てられる。

と言う古い習慣の名残なのではないかと思うわけです。

生きている人間と言うのが一番恐ろしいと、私は常々思うのですが
自分でこんな残酷な仮説を立てておいて、意外とありえないことではないと思ってしまい、切ない気持ちと、冷たいものが背中を走るのでした。

もちろん現代ではそんなことは無く
グリーラに攫われる、食べられる子供は
『悪いことをしている子供』と言うことだけです。
でも未だに『新しい服がもらえないと…』という言い伝えも残っていることには残っているので、
クリスマスに手袋や靴下をおまけとしてあげたりすることも無くは無いようです。

13人の妖怪サンタは、盗み食い、泥棒、覗き魔など、いろいろいます。
基本的に悪いことをする人ばかりです。

ちなみにお父さんの名前は
Leppalúði。
Grýlaに比べてかなり存在感の薄いお父さんですが、お父さんの扱いがもっと可哀想なのは、

『Grýlaって子供食べちゃう怖い人じゃない?有名だし。じゃあ、お父さんってどんな人なの?』
と聞くとたいていのアイスランド人は
『あー、彼はただの大馬鹿だよ』と実も蓋も無いつれない答え。

そんな言い方しなくても…
他になんか言いようがあるんじゃない?
と思って調べてみても、実際のところレッパルーズィルに関しての記載は殆ど見つかることが無く
本当に、基本的に『お父さんは馬鹿』というイメージしか殆ど普通の人たちにはもたれていないようです。

お父さんの威厳ゼロ。

可哀想なものです。

せっかくなので、12月12日から町に下りてくるサンタの名前をアイスランド語で順に書いていきます。
ちなみに11月に入ると"mJÓLk"がスーパーには並ぶのですが
そこにはいつものよくわかんない新しいアイスランド語のイラストと一言メモではなくて、
Jólasveinnが書かれる様になります。

クリスマスになると、スーパーの牛乳まで様相が変わるアイスランド。
日本でも少し、アイスランドの13人のサンタに思いを馳せてみると、アイスランドが近くに感じられるかもしれません。


■メモ
12月12日から順に
Stekkjarstaur
Giljagaur
Stúfur
Pottasleikir
Þvörusleikir
Askasleikir
Hurðaskellir
Skyrgámur
Bjúgnakrækir
Gluggagægir
Gáttaþefur
Ketkrókur
Kertasníkir

食べ物を盗む妖怪が多いのは、なぜなのでしょうか(笑)
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テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報

コメント:

怖くて、悲しくて‥面白いお話 ありがとう(^-^)w

>まぁちゃん

分かんないけどね、私の仮説の真偽は。
でも、13人のサンタさんは、今ではお茶目な妖怪たちですよ!
アークレイリのダウンタウンに行くと、グリーラとレッパルーズィルがお出迎えしてくれるよ!
見た目がものすごく怖いんだけどね!w
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