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kyrmami

Author:kyrmami
kyrmamiこと、ながいまみです。
2009年念願のアイスランド生活をスタート!
国立大学でのアイスランド語学習3年経て、遂に就職。
ようやく永住権取得で、これからもアイスランドに貢献できるよう、日々精進してまいります。

直接のご連絡は上の"切手"からメールでお願いします。

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   アイスランド国会議員選挙事情

2017.10.14 15:54|アイスランド豆知識, trivia
昨日、とても明るいオーロラが出ていたのに、しばらくオーロラと気付かずに写真を撮り逃してしまいました。

残念なことをしたなあ…。

こんにちは、牛です。


先日、大使館にて日本の衆議院議員総選挙投票をしてまいりました。
有名候補がいたり、話題の候補者がいる地域に投票権がある人はそうでもないのかもしれませんが、自分の地区はこぢんまりとした場所なので、
候補者の名前を書かなければいけない『小選挙区』?はなかなかハードです。
各候補者がどんな政策を打ち出しているか、この国から小ぢんまり区の情報を入手するのは至難の業です。

でも、それよりも何よりも、自分の記憶にある候補者がいまだに立候補しているというのが…驚きでした。
固定票って言うんですかねえ…
新しさに欠けるところがなんだかちょっと、残念な気がしました。


さて、少し前のエントリーでも書きましたが、日本の衆院選国内投票と殆ど時期を同じくして(日本は10月22日ですよね?)、アイスランドでも10月28日に国会議員総選挙が行われます。

これまた重複にはなりますが、アイスランドではいつも、投票日は土曜日です。

今回は少し、アイスランドの国会議員選挙に関するお話をしたいと思います。

アイスランドでは、国会議員選挙の前に、政党が立候補できるか、選挙戦に参加できるかどうかに、ある程度の国民の意思表示が必要となってきます。

国会議員総選挙に参加したい政党は、一定数の支持者がいることを、選挙管理者に提示しなければなりません。
実際選挙が始まった時に、その人がその政党に投票するかどうかはまた別として、
選挙に参加したい政党は、投票権のある国民の『支持』の意志が得られるかどうかを証明する必要があります。

要は選挙権のある国民が(それは主に被選挙権よりも投票権なのだと思います。というか国政選挙で投票権があって、被選挙権がない人なんて犯罪者くらいしか居ないんでしょうけれども…。)決まった様式に自分の名前と国民番号を書き、各政党のサポーターや候補者たちがそれを集めて、選挙管理委員会に提出する、という仕組みのようです。

この『国民からの支持表明』が決まった数に足りないと、その政党は選挙に参加できないのだそうです。

私自身は、そういったものを聞いたことがないんですが、日本にそういう制度ってあるんでしょうか?

まあとにかく、アイスランドにはそういうものがあります。

そしてその『支持表明』が本当に本人によって行われたものなのかどうか、これは全員ではないそうなのですが、ランダムに各選挙区の管理者から、確認の連絡が入ります。

例えばレイキャヴィーク市に投票権を持っている人には、レイキャヴィーク市の選挙管理委員の人から
「〇〇さんですか?政党の支持表明のサイン、しました?」
と電話がかかってきます。
もし表明した事実があれば、その旨を伝えると
「どの政党に対する支持表明をしたか」
尋ねられます。
そこで、選挙管理委員の把握している情報と一致していれば万事順調、で終わりです。

アイスランドでは国民番号と名前、いわゆる本籍などはかなりオープンなものなので、
悪いことを考える政党であれば、適当な人たちを見繕って『支持意思表明』を捏造するのは容易いことです。
不正な支持意思表明を見つけ出すための対策が、電話での本人への確認、と言うことのようです。


アイスランド全人口が日本の中規模都市一つ分程度であれど、さすがに投票所が一つと言うのは無理があるので、もちろん、各地域によって投票所が設けられています。

でも、アイスランドでは、投票権のある人にハガキなどが届いたりすることはありません。

直接自分の該当する投票所に行って、身分証明書を提示するだけです。

自分が該当する投票所は、
https://www.kosning.is/
で自分の国民番号を入力すると、教えてくれます。(上のリンクをクリックしてもサイトには行きません。)

ちなみに私が自分の国民番号を入れると、
『この国民番号の人は、該当する投票区がありません』
と表示されます。
賢い。
地方選の時にどうなるか、ぜひ試してみたいです。該当する区があればいいなあ。

他にも日本と違うところは、投票用紙と投票のシステムです。
アイスランドでは、投票用紙が巨大であることが殆どなのだそうです。
その理由は、全ての立候補者の名前が印刷されているから、です。

投票所で本人確認が取れると、該当する地域の投票用紙が手渡されます。
投票用紙には、その地域で投票することができる政党名の下に、立候補者全員の名前が印刷されています。

自分が投票したい政党の横にしるしを書き、
もし、選出されてほしくない立候補者がいれば、その名前の上に線を引き、『この人は嫌だ』という意思表示ができます。

複数の中から選ぶ、という意味では同じですが、
日本のように誰か一人を選ぶのではなく、複数の中から嫌な人がいれば除外する、というのがアイスランド式です。

ちなみにインターネットに2013年の選挙時の投票用紙の写真を見つけたのですが(本当は投票所の、投票ブース内では撮影禁止のはずなんですけれど…)
各政党、最低でも20人以上の候補者がいて、それはそれは壮観な投票用紙でした。(別に素晴らしくはないので、壮観という言葉は相応しくないのかもしれませんが。苦笑)
とにかく絵巻物かと思うレベルの長さであることは確かです。

蛇足ですがその写真から分かったのは、どうやら投票にはアイスランドでも鉛筆と消しゴムを使うらしい、ということでした。
(ぐんさまは覚えていませんでした。)


私がアイスランドの選挙で面白いなと思ったことを最後にもう一つ。
投票用紙にも印刷されているのですが、アイスランドでは、各政党、自分の党を示すローマ字(AとかBとか)を一つ選択することができます。
選ぶのは必ずしも頭文字というわけではないようで、いったい各政党がどういう基準でそれぞれその文字にしたのか、ちょっと気になるところでもあります。

そのローマ字に、選挙の時期になるとXが付きます。
やたらめったら、Xです。
kosning_althingi_2017okt.jpg

『あれ?またXついてるな…。なぜついている時とついていない時があるのか…?というか、ローマ字って一文字じゃないとダメなんじゃなかったっけ?』
とずっと気にはなっていたのですが、なぜかずっと疑問を疑問のまま、放っていました。

が、何かのタイミングで運よく思い出したかなにかで、ぐんさまに質問する機会があり、ついにXの正体を知ることとなりました。
"kjósa / kjóstu (キョーサ/キョーストゥ)"

すなわち、「投票して!」。
Xは、投票して、という意味だったのです。

9年目の事実でした(笑)
だから選挙の時期にやたらとX付きが出てくるのかと腑にも落ち、すっきりしました。

前回の選挙後の連立政権の"政党"の繋がりにも相当驚きましたが、
今回の選挙の結果はどうなることやら。

毎回同じことを言っているような気がしなくもないですが、
変化を求めるのか、固定票が相変わらず物を言うのか。
気になるところです。

来週再来週は日本アイスランド両国ともに、政治的に気になる動きがありそうです。

それでは、また!



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テーマ:アイスランド
ジャンル:海外情報

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